映画:東映、大映、松竹……
新聞;読売、毎日、中日……
鉄道;東急、西鉄、阪神、南海、阪急、近鉄、西武……
デパート;東急、阪神、阪急、近鉄、西武、ダイエー
IT:楽園、ソフトバンク。
こうやって思い出せる限りのプロ野球チームのスポンサー名、そしてそれらの球団がどういう時代に位置していたかを併せて考えてみると、各時代のトップランナー企業の栄枯盛衰とかさなっていく。そしてその向こうに、日本の文化風景をかいま見ることさえ出来る。
プロ野球には全く興味がない自分でさえある程度の球団名や、選手名くらい自然と覚えてしまう。日本で暮らしていたらいやでも目に、耳に入ってくる、それほどプロ野球とは日本人にとって影響力の強い企業なのだろう。そして時代のトップランナーでなければ引っ張れないほど金のかかる企業でもあるようだ。一体球団とはどれくらいの規模の企業であるかは想像もつかないが、たった数百人(?)規模の会社で、いくら計り知れない宣伝効果があるといはえ一億を越す年俸を取る社員が数人もいたらそりゃたいへんだろう。結果として今は、各企業の<数字でははかる事が出来ない>キャラクター子会社となって独立採算は不可能、常に親会社からの援助を頼るしか生きのびる道はない。そして、お荷物になったら里親を探して放浪しなければならない運命。そんな、損覚悟で養子にとってくれる企業はやっぱり時代のトップランナーぐらいしかいないのだろう。
やはり経費、特に人件費が異常に高すぎるのではないだろうか(バブル時の負債は別として。まぁ、これも先を読みきれなかった企業幹部の責任であるのだろうけれど)?もう、天井知らずで毎年上がっているように思う。最近、労働組合の方での活動も活発のようだが本当に愛社精神があり、失業という問題を真剣に考えて、後輩たちの就職のこと、業界の未来のことなどを考えるのであれば、自分らの権利の主張だけではなく自腹を切ってでも業界の、会社のために少しは頑張ったらどうだろう?アメリカの某大手企業では、社員全部が会社側が示した給料の数割減棒の提示を飲み、倒産の危機を乗り切っているところもある。物まねしろとは言わない。ただ、会社と個人、収入と支出のバランスをもう少し冷静に考えるべきではないのだろうか?まぁ、年季奉公の契約社員が高給取りのほとんどなのだから、会社側も企業を運営する人間として妥協点が見つからなければバッサリ斬るくらいのつもりで望まなければ。そうでなければこれらの企業のたらいまわしのような流転は永遠に続くのではないだろうか?とにかく「給料取り過ぎや、キミたち」、と思う。
さて、次の時代にはどんな里親達が手を上げるのだろう?
それとも孤児が増えるのか、行き倒れになってしまうのか?