猫クンたちも喜んではいないでしょうが’駆けまわります。
こたつがないからかもしれない。
かれこれ、見ているだけで12時間以上もの間降り続けています。
仕事場も午前中でクローズ。
非常階段に30cmほども降り積もった雪を乗り越えて、
3階にあるぼくの部屋まで上がってきてくれる野生の猫クンたち。
「大雪!」
と、誰もが大騒ぎをするのですが九州育ちであるせいか、
<雪が降る>時に心のどこかがワクワクしているのがわかります。
天災に等しい北国の人には申し訳ないのですが、
この感情は戦争のない国に生まれた若者が
異国の軍服にファッションとして憧れてしまうのに似ているのかもしれません。
「どうして迷彩服なの?」
映し出された画像につぶやいていました。
治安がよくないのはわかるけど、平和活動のために訪れた他国。
各国間に取り決めでもあるのか、
兵士達は<闘い>を一番想わせる服を着込んでいます。
ハイチに到着した自衛隊員達は初めての朝をラジオ体操で。
プレゼントの包みは目の前で破いてほしい。
すぐに返ってきたメールの返事はやはりうれしい。
ご馳走の前では、親の仇に出会ったようにガツガツ食べてほしい。
結果としては同じことなのに。
瞬発力のあるなしで受け手はまったく別の目となります。
「瓦礫の下から4週間ぶりに生還し」そんなニュースが届いた頃、
東の国から男たちはやって来てくれました。
リコールするのに二の足、三の足を踏んでしまったトヨタ。
どうせやるんだったら……。
午前中で引けた会社の後、
わけもなく。
これといって行くあてもなく。
ただ、ブラブラと街中を歩き続ける。
「痛い」と感じる吹雪の中で。
冬山に遭難しかける人の胸中を思いながら。
雪の中を歩くのが好き。
それは今でも変わらない。
少しだけ変わったのは、
1Q84 1月。
地元ではめったにお目にかかることのできない大雪の中、
アーケード街にある電気屋の前で立ち止まっていました。
テレビは炭鉱の火災事故を伝えています。
不思議なことに、故郷で炭鉱事故が起こるのは雪の日が多い。
テントのチャックを開けた瞬間、
眼前に広がる真っ白な原っぱ。
雪灯りを初めて体験し、
「美しい」と感動した夜。
いつまでも忘れることができない白い夜。
窓はなくってもいいのかもしれない。
そういえばNYで最初のアパートは地下室だった。