ニューヨーク、街と人、そして……
by seikiny1
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
お願い
当サイト・メインコンテンツ内にある全ての著作権は筆者に帰属いたします。無断転載及び流用は固くお断りいたします(トラックバックに関しましてはこの限りではありません)。
以前の記事
カテゴリ
カテゴリ:日本とアメリカと( 72 )
ブラウンバッグの街
映画館でコーラを買わなかったように、
飛行機でビールは買わない。
以前は無料飲み放題だったのだからなおさらだ。
財布の痛みよりも心の障壁の方が高い。
かといって国際線にビールを持ち込むことはできないし……。

あ、そうだ。
簡単なことだ。
免税品を持ち込んじゃえばいいんだ!
さすがにビールはないけれど、
JFK空港ではJack Daniel's 500ml瓶を仕込んで搭乗。


プラスチックカップにバーボンを注ぎ、
(こっちは無料の)クラブソーダを加える。
日本で流行っているらしいハイボールで雲上人。

それにしても。
空の上でいくら盃(?)を重ねても酔わない。
それでもリラックスはできる。
暇だし、眠れない。
減っていくバーボン。

「あら、あなた持ち込みはダメなのよ」
いきなり降ってくる天の声。
乗務員のネーサンが立っていた。
(そうか、だめなのか……)
「没収」という言葉がよぎり半ば諦めたのだけれど、
「ココ、入れとくからね」
ボトルを頭上コンパートメントに放り込んで行ってしまった。
むろんそんなことで負けはしない。


確実に流行りそうな気配がある。
水筒。
ステンレス・ボディーの水筒。
Poland Spring、evian……
夏場にはどこのゴミもはこのボトルで山盛りとなる。

タバコの税金は上げても、
デブ税を見当はしても、
飲料水ペットボトルのデポジット課金法案は通りそうもない。
増えるゴミ。
温かくなる地球。
そんな現状に少しずつ水筒を持ち歩く人が増えてきている。
おまけに景気の方も数字ほどには持ち直しておらず、
大瓶の飲料水を買い。
水道水にフィルターをつけ。
自宅で水筒に詰める。
財布にやさしい。

どうでしょう。
今年の夏から水筒を持ってみられては。
セールスマンじゃありませんが。

だが、ぼくは……。
水筒は近々買おうと思っている。
でも水は入れないだろう。
ビールを入れる。
街に水筒を持つ人が増えれば増えるほど、
路上でビールが飲みやすくなる算段。
風景にとけこんでさえしまえば目立たない。
水筒に移し替えてしまえば、
神経を使わなくて済む。
あっけらかんと、おいしく、おいしくビールを頂くことができる。


アメリカへ来た頃はこんなアメリカが好きだった。
法律上、路上での飲酒はNG。
それでもブラウンバッグ(紙製茶袋)をかぶせれば問題ない。
警官に対するリスペクト、
他の人に対する思いやりさえ持ち合わせていれば。
聞いた話では、
当時ニューヨーク市長であったコッチさんでさえ、
ブラウンバッグからビールを飲む姿をしばしば目撃されていたという。

いつの頃からだろう。
世知辛くなってしまった。

たとえブラウンバッグに入れていていようが、
問答無用でチケット(違反切符)を切られるようになってしまった。
法律的にはあちらに<分>があるのでしようがない。
それでも、「らしく」なくなってしまったこの街は寂しい。
おもしろいのは同じ市内とはいえ、
場所をブルックリンへと移すとグンとゆるくなってしまうこと。
人情。


「いいなぁ……」
新聞を読みながら頭の中に春が来た。
遠い昔を思い起こさせる記事。
《グレース・ピリオドの実施》

街からはパーキング・メーターがどんどん撤去され続けている。
もうしばらくすると、
"DOES NOT WORK."
と書かれた袋をかぶるメーターも過去の風景となってしまうだろう。
メーターからMuni-Meterというものへの置き換えが進んでいる。
要するにコイン式から、紙幣、カードへ。
カウントダウン式メーターから、有効期限の書かれたカードへ。
駐車する人はワイパーにカードをはさんで車を離れる。

「ちょっ、ちょっと待ってよ。ほんの今切れたとこだから……」
「だめ」
「頼むよ」
「無理。遅すぎたわね。残念」

ビールは冷たい方がいいけど、
警官は温かいほうがいい。
罰金の100ドルはデカイ。
とりあえずだだをこねる。
それでもダメなものはダメ。
四角四面。
杓子定規。
最近のチケット発行はオンラインになっているらしく、、
現場の端末ではキャンセルなどできないらしいが。

そこ(カード)に数字がある以上、
ドライバーも「今」を主張できにくくなってしまった。
その数字は明らかに「今」でない場合が多い。
デジタルは冷たいな。


グレース・ピリオド。
駐車時間を超過しても30分以内であれば警官の裁量にまかせる。
そんな時間。
機械が人間に、
法律が現場に歩み寄る。

こんな法律(?)ができるNYが僕はやっぱり好きだ。
アソビは潤滑油であるばかりか活力となることをわかっている。
線で人間を縛るこなんてはできない。
ぼくらは「1」でもなければ「0」でもない。
縛るのであれば幅のある帯でなくてはならない。
国境だって幅1cmの線でコントロールすることはできない。
ここはいい街。


NY行きの飛行機。
搭乗前に免税店で買ったWild Turkeyをお茶のペットボトルに移しかえる。
350mlをNYに着くまでに飲み終えてしまった。
1杯8ドルで換算すると96ドル。
100ドル近くを航空会社は失ったわけだ。

「持ち込みOKですよ。でも15ドル申し受けています」
そんなグレース・ピリオドがあれば。
ぼくのような小悪人もきっといなくなり、
航空会社にもなにがしかの金が落ちる思うのだけれど。

歩み寄りましょう。





にほんブログ村 海外生活ブログ ニューヨーク情報
[PR]
by seikiny1 | 2010-04-06 09:03 | 日本とアメリカと
I'm No Angel
「おはようございます」

また脇を自転車で駆け抜けてゆく。
「おはようございます」

これまで何回帰国したか憶えていない。
それでも、見知らぬ人から挨拶を受けたのは初めてだった。
しかも、1分とあけずに2度。


Gregg Allmanの歌に"I'm No Angel"というのがあるけれど、
ぼくはかつて天使だった。
たぶん。
少なくとも母にとっては。
そう願いたい。


故郷、大牟田を出発する朝、
散歩の途中に見上げていたのは小さな教会。
40年以上も経てばあらゆるものが小さく見える。
時間のマジックにかけられていたのはあの頃か、
それとも今か。
そんな時に投げられたふたつの挨拶。
教会の傍らには小さな建物。
ぼくが通っていた天使という名の幼稚園。
自転車で駆け抜けていったふたりは保母さんなんだろう。
ぼくは幸せなガキだったのかもしれない。


日本で戸惑う。
歩きながら人と目が合ってしまった時に。
すれ違う人に挨拶を送るぼくに
「あんた、不審人物に思われるけんやめて」
袖を引く母。
5年前、久しぶりに帰国した時のこと。
アメリカでは微笑みと"Hi."という言葉だけですんでしまうものが。

日本はむずかしい。


教会を見上げながら浮かんでいたのはある夕方の風景。
幼稚園時代、一番思い出深い行事だった。
1年のうちでその日だけは日暮れ前に幼稚園へ再度足を運ぶ。
教会周りの藪の中、思い思いにペイントされたイースター・エッグを探しに。


永年忘れていたイースターという日。
再び身近に感じたのは14年前のこと。
祝祭日ではないけれどこの国の人にとってはやはり重要な一日。
昨夕のスーパーでは"Have a haapy hpliday."`の声に送り出され、
今日、日曜日は灰色のシャッターが下ろされていた。
重い袋を背負って行ったのにコイン・ランドリーは休み。
異文化から飛び込んだぼくにアメリカの祝祭日はどこか縁遠い。
それでも、イースターだけは少し違う。
街に春の気配が漂いはじめた頃、
イースターがやってきた数日後にぼくは年をとる。

イースター以外の祝祭日。
今でもそれほど感じることはできない。
祝祭日というより休日といった感じか。
その特別な日を祝うのではなく、休日であることを喜ぶ。
いいのかなぁ……。
ま、異人だから素直に休みを享受するだけにしておこう。


日本でも祝祭日を押したり、引っ張ってみたり。、
最近では知らない日に知らない休みがあったりする。
次は地方によって日程をシフトするとか、しないとか。


ガキなんて関係ない?
憲法なんてワシゃよう知らん。
みどり?
昭和?

今でも祭日に日の丸を上げる家庭はあるんだろうか?
そんなに簡単にあっちこっちへ動かせるものならば、
取ってつけたような祭日の名前はやめてしまい、
番号でも打って開き直っちゃえばいいのに。
<春一号>とか<金3号>とか。
<みかん>とか<急須>とか。

しかし、思うのは。
異国にいて、
クリスマスが血肉となっているものであったら、
New Year's Dayが正月だったら。
路上での冬を6つも越すことができたかどうか。


アメリカでの異体験。
1年中、至る所に星条旗が掲げられている。




にほんブログ村 海外生活ブログ ニューヨーク情報
[PR]
by seikiny1 | 2010-04-05 09:46 | 日本とアメリカと
勝新太郎。映画館。都こんぶ。ハイネケン。ジンジャー・エール。
機内アナウンスを聞きながら浮かんてきたのは。

都こんぶ。
ボンタン飴。
兵六餅。


映画スタアの肖像画(写真じゃない)の並んだ2階劇場入口。
どうしたわけか、今でも憶えているのは、
陽に灼けて色あせた天然色。
勝新太郎のものだけ。

通りに面した窓口で入場券を買い2階へ上がるまで、
そこだけがボンヤリと浮かび上がる。
眠そうな顔をしたおじさんの前に置かれたガラスケース。
中で十分すぎる間隔をとって並んでいたのが、

都こんぶ。
ボンタン飴。
兵六餅。

それだけ。
飲み物はというと、瓶入りのコカコーラ、牛乳。
ほかに大人用に缶ビール。
どれも駄菓子屋の値段の倍以上もするのでもちろん買ったことはない。
兵六餅なんて駄菓子屋でも買ったことはなかったけれど……。
そういえばあの頃の映画館、
いつもスクリーンとの間に幾筋かの煙が揺れてた。
《禁煙》のサインは館内アクセント。


自宅近所にも桜の花がポツリ、ポツリ咲きはじめた。
公園の季節。
どうしてだろう?
たとえ昼間でも、屋外でリラックスすると無性にビールが飲みたくなってくる。

そんな時はハイネケン。
不思議なことに、公園や公共施設のカフェに置かれているのは圧倒的にハイネケン。
ハイネケン、それほど好きなビールではないけれど。
アメリカのインポート・ビールNo.1の地位はとっくにコロナのものなのだが。
なぜかハイネケン。
たとえ好きではなくても、ここはハイネケン。
カメレオンとなるために。
大衆という人ごみにまぎれるこむために。
カフェの周囲に散在するベンチに腰をおろし、カバンから取り出す緑の小瓶。
キーホルダーにつけた栓抜きを使って。
ビールに4倍もの金を払って飲むほどぼくは酔狂ではない。


近所の植物園で毎年行われるSakura Matsuri。
お花見気分の日系イベント。
この日だけは缶入りのサッポロビール。
もちろん自前の弁当を持って。
「不味そう!」という言葉しか浮かばない業者の弁当。
10ドル近く出す気は毛頭ないし、それどこらか金をもらっても食指が伸びない。
競争のない社会に発展というのはないのにね。

それにしても日系のイベントとなると必ず何処かから出てくる和太鼓。
天に向かい伸び、静止をするバチは何のため?
叩くためなのか。
見せるためなのか。
あの姿を見た途端に僕の気持ちはしぼんでしまう。


機内アナウンスは続ける。
「……アルコール類は有料となります。
ビールは7ドル。
カクテル類は8ドル……」
ジンジャー・エールをもらい自前のペットボトルの栓をひねった。





にほんブログ村 海外生活ブログ ニューヨーク情報
[PR]
by seikiny1 | 2010-04-03 11:46 | 日本とアメリカと
桃色遊戯
『君は天然色』という歌があった。
19歳の頃だったと思う。
「バラ色の人生」などというけれどどんな色なんだろう?

「不景気になると黒色が流行る」
1980年頃、母の言葉。
川久保玲や山本耀司が流行りだし《カラス族》という言葉が生まれた頃。
そんな母の言葉と同じものに出会った。
「黒いフアッションが減少傾向、景気の持ち直しか」
そんな見出しだったと思う。
1週間前、ネットのニュースサイトにて。


「ニューヨークの街の色は?」
真っ先に思い浮かぶのが黒。
スリフト・ストアに行ってもTシャツ・ラックで白の次に多いのが黒。
圧倒的な割合を占める。
こんなのはやはり中古衣料を見るのが一番わかりやすい。
これがカリフォルニアへ行くと水色、オレンジ、黄色。
そんな色が増えてくる。
そんなわけでぼくのタンスも黒が多い。
それにしても。
久しぶりに新品Tシャツに腕を通すあの感覚を味わってみたくもある。

ニューヨークでは昔から黒がもてはやされる。
誰が着ても「それなりに」洒落て見えないこともない。
主張する色じゃないから応用がきき、
ワードローブを圧縮することができる。
住宅環境の悪いニューヨーク、
黒が多いのはそんな理由も大きいはず。

そんなニューヨークにもやっと春がやってきたようです。
今日の日中は20度。
10日ほど前には「あわや」と思わせる日々もあったけれど、
今回こそは本物の春でありますように。
それでも自然のことは自然が一番知っていて、
無彩色であったこの街にもこの2週間ほどで様々な差し色が出てきた。
草花、木々の新芽……。
この時期の散歩は生命の匂い。


自分のことや、状態を色で表すことの出来る人が羨ましい。
ぼくにできるのは、そんな抽象的なものじゃなく、
身近で印象に残ったもの。
夏休みだったら海の碧や深緑の翠であったり。
冬休みは白。
そして今回の帰国はピンク。
とはいっても、そんな場所に足しげく通ったわけではなく、
(その昔、風俗業界のことをピンク業界なんて言っていました)
ずっと桃の花が身近にあったから。
白梅よりも濃淡の差こそあれ桃色が多かった。


5歳年長の従兄。
帰省時には足かけ4日をつぶして相手をしてくれました。
飛行場で笑顔の出迎えにはじまり、
墓参り、家系ルーツ探索の旅、ジャンクフード紀行、温泉……
日中はどこへ行っても目端に梅の花。
きっとこの先、梅の花を目にするたびに短かくも幸せだったこの日々を思い出すことでしょう。

横浜へ移動する途中に立ち寄った太宰府天満宮。
ここも梅が満開で、
口からダラダラと血を流している園児の背景で、
満開の梅がなんだか和やかな空気にしてくれたり。
最後に訪れた高校生時代には見向きもしなかった。
幹が割れ、太い枝につっかえ棒を抱いた老樹や
古い建築物に目を奪われながら、
「お前もいい歳になったんだな」
そんなことをつぶやいている。

最近一番興味のあるのは苔。
日本に来るとどうしても苔のある方へ、ある方へ。
引っ張り込まれている自分がいます。
さて、こんな自分を色にたとえるとしたら何色だろう?

横浜の住宅地でも梅は咲き始めで、
熱海の梅園のものはほとんど散ってしまっていた。
残り少ない梅を見上げながら入った足湯。
あの「ジーン」とした熱さが今もよみがえってきます。


それにしても。
これほど梅の花を身近に感じた記憶がない。
やはり、
というか桜の存在が大きい。
これからはきっと梅も大きくなっていくのだろうけれど。

近所の通りではまだ若い枝垂れ桜が花をつけだした。
今月末には花見に行こう。
人の少ない週日を選んで。
もちろんバッグの二重底によく冷えたビールと弁当を忍ばせて。
花見の名所、植物園は持ち込み禁止だから。


バラ色の人生。
それは一色ではなく、様々な想いが織りをなす
世界にひとつしかない色なんだろうね。
それを絵にすることなんか不可能な。
今回、横糸に桃色が加わりました。


にほんブログ村 海外生活ブログ ニューヨーク情報
[PR]
by seikiny1 | 2010-04-02 12:03 | 日本とアメリカと
「フッ」という瞬間
時おり思い出す光景。

暗闇の中を動く小さな背中がみっつ。
小学生のぼく、年長の従兄弟がふたり。
ぼくたちは線路脇に設けられた鉄道保安用の鉄製通路を歩いている。
どこかに行っていたわけじゃない。
ただ歩いていただけ。


小さな頃、線路は遊び場だった。
他校区との間を走る10数本の線路。
横を流れる幅50cmほどの浅い川。
ザリガニの宝庫だった。
「ウナギを捕まえた人がいる」
などという伝説がまことしやかにささやかれていたりした。
そのくせ、当時の線路がどんなものであったのかまったく思い出すことができない。
いつまでも絶えない石を踏む音、
5時前5分のサイレンが鳴ったあとの夕闇、
だんだんと大きくなってくれ列車のライト、
蒸気機関車が吐き出すススの匂い、
まだポケットの中で熱を持つ、平たく薄くなってしまった鉄釘、
よみがえるのはそんなことばかり。



●2007年=50、 2008年=33、 2009年=44、2010年=0 
(成功率=40.8%)
●2009年=623 

上はNY市地下鉄の自殺者数。
下は日本での鉄道自殺者総数。


地下鉄が来るのを待ちながらホームの上から線路を覗き込むことがよくある。
日本でも、ニューヨークでも。

日本では文字に違うことなく、
どこへ行っても紙切れ1枚落ちていない。

ニューヨークでは、
コーラの空缶、ペットボトル、新聞紙、オレンジの皮、電池、ヘッドホン、携帯電話、チキンの骨、紙幣、帽子……
まるでドラッグ・ストアの棚のような品揃えだ。
重苦しく赤茶の中に沈みこんだ枕木、
水たまりの中を丸々と肥ったドブネズミが走る。
唯一の救いは線路の細い接触面が反射する光。


「こんなところでだけは死にたくないな」
そう思わせるのに充分な光景だ。
数ヶ月前の高円寺駅構内。
転落した女性を救助するために線路に飛び込んだ男性。
もし、NYのような線路だったら二の足を踏んでいたかもしれない。
(しかし、3年程前のNY。こちらも人命救助のために飛び込み、無事生還を果たした勇敢な人がいました)

いっそのこと、日本の線路も掃除なんかやめてしまえば、
ある程度の人命を救えるかもしれない。
とりあえずは。
たとえ、結果として汚すことになろうとも、
最期の場所くらい選びたいのが人情だ。


余談だけれど、
いくら安全になったとはいえ、犯罪と隣り合わせのアメリカ。
犯罪が消えてしまうことは、この国の自由を脅かす原因となる。
そんな意見を持つ人もいる。



別に死のうとは思わない。
自殺しなければならない理由もない。
それなのに。
「いけねえ、いけねえ……」
そんな浅い経験をなんどかしたことがある。

近づいてくるヘッドライト、こだまする轟音の前、
1秒の数100分の1程度だろう。
「フッ」と気持ちを遠くに持っていかれそうなことがある。
線路には、
大きくなってくるヘッドライトには、
あの風には、
何かふしぎな力があるのかもしれない?


結果として自殺と断じられた人たち。
何%の人が自殺する意志と理由を持っていたのだろう?
もしかすると、ぼくたちはこの「フッ」を吹っ切れた
ただそれだけなのかもしれない。
山のこちらと、あちら、
ただそれだけの違い。


飛びこまれてしまった運転士のほとんどは、
以後、精神的疾患に悩まされるという。





にほんブログ村 海外生活ブログ ニューヨーク情報
[PR]
by seikiny1 | 2010-04-01 10:41 | 日本とアメリカと
日式鍋貼
あれって<解決>なんだろうか?
いずれしろ、中国当局に拘束されたらしい。
餃子に毒を仕込んだ、という男性が。

いつから『毒入り餃子事件』と呼ばれるようになったんだろう?
中毒の原因が人為的とわかったあたりかな?
事件ではなくて事故となったときに、混入物から毒となったのだろうか?
(正式には「中国製冷凍ギョーザ中毒事件」と表記するようですが)


数えてみたらたったの2回。
大牟田:福龍軒、そして町田:うまかっちゃラーメン。
どちらもパリパリ、ジューシーな上に匂いばっちり。
食後にキスなんてできない代物。
日本の手作り餃子はやっぱりうまい。

そんなことを考えてたらまたまたチョンボを発見。
久留米:五十番の鉄鍋餃子を落としていた……。
そういえばチャンポンも食ってない。
そうだ想夫恋の焼きそばも。
次からは《食べるリスト》を事前に作っとかなきゃダメだこりゃ。
やっぱり無限胃袋か……。



「……ん?」
人間の触覚、バカにはできません。
「なんだろう?」
1年の間に起こった変化にケツを刺されて落ち着けない。
まだ九州みやげでパンパンの鞄を下ろしていないというのに。


テレビだった。
実家のテレビが変わっていた。
とはいっても、地デジのためにわざわざ買い換えたわけじゃないらしい。
「ある朝、目覚めたら突然死していた」と母。
まだ買って5年くらい。
政府のおかげで皆が買い替えを強いられているテレビ。
薄型テレビはまだまだ製品として熟していないらしい。
5年でのお陀仏は早すぎる。
それでも買い換えなきゃ見られない。

左隅のシールが気になって、気になって。
「展示品でもつかまされたかな?年寄りと思ってなめられたか?」
訊いてみるとそんなわけでもないらしい。
どうしても、画面を見ながらもシールが気になってしまう。
はがしたい衝動にかられる。
「ま、昔の人だからしようがないか」
自分のものではないので、とうとう諦め、そのうちに慣れちゃった。

母親世代の人たち。
電気ポット、ラジオ、カメラ、アイロン、ソファー、車のシート……。
工場で貼られたシールやカバーをそのままにしている人が多い。
「年寄りだから……」
そんな言葉でひとくくりにしようとしていた。

(待てよ……)
年齢ではなく、民族的、文化的なものなのかもしれない。
帯つきの中古レコードは帯なしよりも<価値がある>。
似たようなことを違う世代でもやってるじゃないか。
アメリカ人がレコード、CDを買って真っ先にすること。
帯を捨てる。
CDなんてケースを捨ててしまう人も珍しくない。


シールの存在自体は気にならなくなった。
それでも書かれていることが気になる。
画面のことでもなく、
音のことでもなく、
地デジやBSでもない。
文字はどこか昔の表札にも似ていないこともない。
いかめしい表情に、訪なう者が背を伸ばしてしまうような。
ただ、異邦人のぼくにとって書かれている文言抽象画にしか見えない。
ピンとこない。

『世界の亀山モデル』

まったく意味不明で、気になり、気になり……。
とうとう検索してみることに。

簡単に言えば『純国産』。
国産をうたうモデル数々あれど、
その大部分はどこかを輸入部品に頼っているらしい。
一方、『世界の亀山モデル』は、
小さな部品に至るすべてが日本で生産されているとのこと。


あのシールは安心の純国産であることの証しであり、
誇りのエンブレムでもあり、
そして納得の。


ただ、本当の意味での純国産なんてもうどこにも存在なんかしない。
すべての工場労働を日本人に頼るのは夢物語。
いくら日本の材料、技術を使っても。
《純》は遠い夢。
純度の高いものは作れても。



「なんかバッカみたいだなー」
1990年代初頭、そんな疑問を持ちつつも働いていました。
金の力は偉大です。

日本製をアメリカ製にする作業の歯車として回っていました。

日本から送られてくる半完成の電子製品。
在米日系部品メーカーからは「アメリカ製」部品を仕入れる。
組み立てはアメリカで行う。

「おい、アメリカの電線って硬いな」
「ネジは合わないからカナダ製でいくか」

あの頃はたしか、
総コストの50パーセント以上が「現地」のものであれば
Made in USAと認められていました。
もちろんぼくの手も「現地の手」です。
さて日本の「国産」はどうなのでしょう?

そんな時代、街のあちこちで目に付いていたのが
「MADE IN USA」の文字。
製品のパッケージに。
店頭に飾られたサンプルに。
工場の壁に。

テレビの隅にあるシール。
そこに1990年代のアメリカの風景が重なり映し出される。

Made in JAPANの魔力は弱まっていく一途。
少なくとも以前ほどの力は期待できない。
『世界の亀山モデル』はどうだろう。



アメリカ製品が良質であった頃、
ここはどんな国だったんだろう?




にほんブログ村 海外生活ブログ ニューヨーク情報
[PR]
by seikiny1 | 2010-03-30 09:50 | 日本とアメリカと
モノ。ヒト。
「使えた!」
成田で小さな感動。
1年以上前に購入し、
1年以上使ってないテレカ。
使えた。
以前、アメリカのテレカを何度も期限切れにしていただけに、
灰色の公衆電話へ入れるまでは少しビクビクでした。
(「失効しないよ」と聞いてはいましたが、やはりやってみるまでは……)


Suica、Pasmo、Edy、Sugoca
電子マネーと呼ばれるもの。
1枚も持っていないけれど、使っている人はよく見かけた。
(Taspoを使っている人を見かけたことはありません)
クレジット・カードで買い物をする人はあまり見かけない。
日本にて。

半分以上の人はクレジット・カードでお買い物。
ジュース1本を買う猛者がいたり
電子マネーなんて存在するのかしらん。
アメリカにて。

「持っているものでなんとか」
「持っていなくてもなんとか」
きっと国民性の違い。

もちろんアメリカにもプリペイド・カードはあります。
プリペイド携帯分数補給をしたり、
スターバックス、ターゲット、デパート……のもの。
こちらはどちらかというとギフトという色合いが強い。
使える場所も決まっているので、
ひと昔前の商品券のカード化といった方がわかりやすい。


日本から来る人が一様にビックリします。
プリペイド携帯のお手軽さに。
お金さえあればすぐにつながってしまいます。
クレジット・カードもいらない。
機械も20ドルしないですし。
これを見る限り、アメリカにオレオレ詐欺はない様子。


「あんたはアミーゴ以下や」
そんなことを言われ続けていました。
半年前まで。
携帯を持っていなかったから。
持てなかったのではなく、持ちたくなかったんです。

アミーゴとはメキシコ人の別称、蔑称。
彼らで「さえ」持っている、持つことが出来る携帯。
ぼくは持っていませんでした。
アミーゴ以下とは、この国で最低の最低を意味するものでもあります。
いくら冗談とはいえ。

プリペイドであるため、
不法滞在であっても金さえあれば携帯を持てる。
金の世界。
ほとんどのアミーゴ君たち、持ってますもん、携帯。
ぼくもやっとアミーゴ「並み」になったわけです。
ただ、使わないので毎月契約分数が余って、余って……。
これが目下の頭痛の種。


20年近くアミーゴ君たちを見続けてきました。

「顔つきが変わった」
最近そんなことをよく思います。
若い子達はかなりおしゃれになってきているし。
コミュニティーの力なのでしょう。
これだけ数が増え、歴史が掘られてきているのですから。
しっかりと根を下ろして、同国人を援助する人も出てきます。
政治家も出現し、選挙でも無視できない存在に。
もちろん政治関係は合法的に滞在中のアミーゴ君たち。

横のつながりは本当に強いらしいです。
今ではアミーゴ専門人材派遣会社まであるくらいだから。
どこかのレストランで欠員ができても翌日には埋まっている。
もちろん仕事を探す側も以前ほど難儀はしないと思います。
そんな、自信が彼らの表情に表れているのかな、と。
たとえアウトロー(法律上)であっても、ヒトは幸せな方がいい。

ただ、彼らをモノとして見てみたらどうだろう。
というのは、これまで彼らはヒトとしてではなく、
安価で比較的良質な労働力。
そう、モノとして見られてきたことが多いように思うからです。

さて、彼らをモノとして見てみます。
私見ですが、モノとして平均的な質はかなり落ちています。
随所にいいかげんさが目立つ。
あくまで平均値ですが。

コミュニティーの充実、立場の安定で、
以前ほど身を粉にして、身を削りながら働かなくても立ち行くようになった。
そんな精神状態が、以前ほど精悍でなくなった顔つき、
仕事の質にも出てくるのでしょう。



日本にもいる20年前のアミーゴ。







にほんブログ村 海外生活ブログ ニューヨーク情報
[PR]
by seikiny1 | 2010-03-29 09:06 | 日本とアメリカと
コピー~アジアの片隅で
ちょっとだけ酔った躰を電車の揺れにまかせる。
NYの日系無料誌に目を落としていると、
懐かしい歌が頭を流れてきた。

プラスチックス『コピー』

♪……あっちもこっちもコピーだらけ
オリジナリティーない、ない……♪

この歌は現在のコピペ文化を憂いているわけでもないし、
ぼくも、「これはこれで、これが今なんだろうなー」
そう思う。
まだ高校生だったから、30年以上前の歌。


手に持つ日系無料誌はそんなこととはまったく関係なく、
ただ第一面に並ぶ広告のキャッチ・コピーが気になっていただけで。
その彩りは行ったことのないアジアの雑踏を彷彿させるんだけど。
ホーチミンあたりってこんな感じだろうか?


〓〓〓〓〓〓〓〓〓
●「レンタル料金がなんと $0」
(携帯電話レンタル屋)

●「パソコン販売修理」
(パソコン屋)

●「アメリカで運転免許を取得しよう」
(自動車学校)

●「インターネットからデジカメプリント」
(カメラ屋)

●「困ったことがあったら…」
(パソコン修理屋)

●「値下げ価格で登場」
(携帯ショップ)

●「24時間営業。NY最安級。TV番組DVD」
(レンタルビデオ屋)

●「メモリアルデーウィークエンドに行く……」
(旅行代理店)

●「定期購読申込受付」
(日系出版社ー自社広告)

●「電話する際には『▲×』を見たとお伝え下さい。何か良いことあるかも!」
(日系出版社ー自社広告)

●「日本語でインターネットできます」
(パソコン屋)

●「DVD無料通販カタログ。毎週無料デリバリー。TV番組32%OFF」
(レンタルビデオ屋)

●「ワシントン桜祭りに行こう!」
(旅行代理店)

●「ローカル電話サービス始めました。全米カナダかけ放題、日本へは1時間無料」
(長距離電話接続会社)

●「毎日読める!毎日発刊!」

(日系出版社ー自社広告)

●「タックスリターン受付中!出張サービス行います」
(会計士)

〓〓〓〓〓〓〓〓

こんなコピーをぼんやりと眺めていたわけです。
コピーねー……。



21:30 駅到着。
今宵は早い。




■プラスチックス・『コピー』》■






にほんブログ村 海外生活ブログ ニューヨーク情報
[PR]
by seikiny1 | 2010-03-27 19:36 | 日本とアメリカと
無人コンビニ
「もったいないなぁ」
日本を歩くたびに思います。
7年が過ぎた今でもついつい目がいってしまうんです。

Edyは第4の通貨になることを願っているらしいですが、
ぼくにとって第4の通貨はいまだに空缶、ペットボトル。
「あ、80円だな」
「うんうん、これは600円はあるぞ」
などと値踏みをしながら歩いてしまいます。
これはNYでも同じ。

日本でも空缶やペットボトルが5円のデポジット制であれば、
乱立する自動販売機の地図を頭の中に作る。
ベストな経路を考えて毎日ゴミ箱をひっくり返す。
それだけでひと財産稼げそうな……。
もっとも制度化されてしまえばそれほど甘くはないでしょう。
それでも、街は今以上にきれいになり、
ホームレスの人たちの懐だって少しは潤うはずです。

子供の頃の話。
父親から小銭とビールの空き瓶を渡され、よく酒屋へ走りました。
たしか1瓶が5円でした。
もちろん少し大きくなってからは、
庭のケースに入れてある空き瓶を抜き取ってお小遣いにしました。
今でもあのシステムは健在なのかな?


ほんとにこれだけ自動販売機が乱立する国って日本くらいでしょう。
遠い昔、自動販売機の無法時代には
エロ本、コンドーム、樽生ビール、ウィスキーのポケット瓶、ハンバーガー、うどん……
ホント何でもありの観がありました。
もちろん酒は24時間売っているし。
しばらくして自動販売機が挨拶をしてくれたり、
「お釣り忘れないでね」と親切になったり。

ぼくもそうですが、
多くの日本人は対面が苦手、もしくは面倒くさい。
だからこそ、ここまで自動販売機が普及・浸透したのではないでしょうか。

もっとも大ざっぱに見られてしまうアメリカ人にもそういった部分はあるようです。
スーパーのセルフ・チエックアウト機
(バーコード・リーダーとモニターで客自身で精算する機械)
この3年程でかなり普及してきました。
「どうして機械を利用するの?」
そんなアンケート回答のダントツ第1位は、
「プライバシーが保たれるから」
ということらしいです。
もっとも、
「スーパーの商品でプライバシーを要するものって何?」
そんな疑問は残りますが。
案外本音は、
「モタモタするレジが自分ならば我慢できる」
「ふてくされたレジのネーちゃんの顔見たくないから」
そんなところにあるのでは、と拝察するのですが。


考えてみると、
マニュアルどおりの接客。
まるで同じのコンビニ・スマイル。
これは非体面の亜流ということもできますね。
極限まで私・個性をころし、客に接する。
われわれの多くは無意識のうちに、
カウンター向こうに人を、人格を見ていないのかもしれません。
(あちら側もその可能性は高い)
こんなところに、ここまで自販機とコンビニが増えた原因があるのかも。



「治安が悪いからアメリカでは自動販売機が普及しない」
そんなことをよく耳にします。
もちろんそうだとも思います。
しかし、あちこちに自動販売機があるからこそ治安が保たれている。
そう言えないこともない。

終電から降りて家へ向かう。
薄暗い道には誰も歩いていませんが、
ポツリ、ポツリと浮かび上がる自動販売機になぜかホッとしていました。
あれは街灯の代わりでもある。
灯りのあるところ犯罪は少ない。
灯りの向こうには人という存在がある。
灯りと人間は切っても切れない関係。



調べてみました。
ビール瓶。
今でも持ってけば5円くれるそうです。
ただし、スーパーなどの大型店舗では、
従業員に周知徹底していないところもあるらしく、
とんちんかんなうけこたえをされることもあるとのこと。

いや、いや。
日本は素晴らしい国です。
営業を終えた飲み屋さんの前。
ケースに入れられたビール瓶があちらにも、こちらにも。
NYだったら、
この第4の通貨間違いなくなくなります。
そんな光景を眼にすると、
この国が良識と信頼の上に成り立っていることがよくわかります。
「こんな国に生まれてよかったなぁ」と。


〓〓〓〓〓〓〓〓〓
<無人コンビニ>
ググる。
am/pmが提案しているらしいです。
ぼくの思っているものとは違い、物理的な無人コンビニ。
大きな自動販売機を並べるというものらしいです。
ターゲットは会社の食堂や厚生施設。
「おにぎりからストッキングまで」の品揃えを目指す。

数年前、ドイツへ行ったとき巨大な自動販売機を見ました。
幅10m以上はある。
超アナログなこの自動販売機。
客が何かを買うと、後ろの窓が開いて品物を補給する。
ガラスばりのコインロッカーが一面に並んでいるような代物でした。
ドイツ人も対面苦手なのかな。





にほんブログ村 海外生活ブログ ニューヨーク情報
[PR]
by seikiny1 | 2010-03-26 07:10 | 日本とアメリカと
オババ店
前回と同じ轍は踏みません。
まだまだ学習能力あり。

JFKの免税店でタバコは買わない。
現状、というくくりつきですが日本の小売のほうが安いですから。
アメリカではタバコがオープン価格です。
税金がかからない代わりに小売価格がお高い。

価格の面ではまだまだ日本はタバコ天国。
喫煙者を取り巻く環境は(アメリカと比して)地獄。
やはりアメリカは<権利>の国だからなのかなぁ。
日本は<義務>の国というイメージが強いです、ぼくには。


日本で買うのだったら、やっぱりハイライト。
しかし、どうしてなのか290円也。
一番古い記憶だと、
セブンスターの100円時代に、ハイライトは80円。
今、セブンスターは300円なのに、ハイライトは290円。
かつての関係のままであればハイライトは240円でいいのに。
セブンスターが情けなくなったのか。
ハイライトが偉くなったのか。


極力タバコ屋さんで買うようにしていました。
2年程前に見た、
「Taspo導入でタバコ屋さんが危機に」
そんなニュースが焼きついるんです。
近所にタバコ屋さんはありませんでしたが、町田市に出た時はタバコ屋さんで。

それにしてもタバコ屋のオババ。
愛想が悪いというよりも、ない。
それこそ、眉の毛一すじ動かすのも損。
そんな表情をしています。
動かぬ顔。
無言で差し出される水色の箱とと10円玉。
ちなみにこのパッケージは和田誠さんの作品です。

タバコが悪者となりつつある世間をはかなんでいるのか。
コンビニ憎し。そんな思いがオババをかたくなにしているのか。
でも、ぼく、お客さんです。

ま、あんまりいい気分のしないことは事実です。
かといって、あんなめんどくさいTaspoなんて作ろうなんて思わないし。

アメリカにあるのは不愛想であって無愛想ではありません。
そんな不愛想のベタツキのなさは、時として気持ちいい。
なんだか人と接するのがめんどくさい、そんなときには。
でも、このオババのは……。
もう少し長く日本にいたら
「なんとか表情を引き出してやろう」
と挑めもするのですが。
でも、不思議といい気分じゃないけど、悪い気分にもならない。
どこかにある、「そんなものか……」

そりゃ、マニュアル通りとはいえ、
コンビニの若く愛想のいいネーサンとやり取りする方が気持ちいい。
それでも、かたくなにオババの店へ。
自分のどこかに<上から目線>なんてのがあるのかもしれません。

あの置物のようなオババの姿こそ、
古来から日本にあるタバコ屋の姿なのかもしれません。
間にあった長い、長い自動販売機時代を経てポッと返り咲いた徒花。
(ガキ時分に父親の使いで行っていたタバコ屋のおばちゃんはやさしかったけど)

民営化した郵便局には笑顔が増えました。
専売ではなくなったタバコ屋には昔と変らぬオババ。

自動販売機でタバコを買う人の姿。
とうとう見かけることはありませんでした。



〓〓〓〓〓〓〓〓
Taspoってなんじゃ?

調べてみると「Tobacco」、「Access」、「Passport」の略らしいです。

●Pasmoは「Pasnet」+「More」
●Edyは「Euro」、「Dollar」、「Yen」に次ぐ<第4の主要通貨になって欲しい>そんな願いが込められているらしいです。








にほんブログ村 海外生活ブログ ニューヨーク情報
[PR]
by seikiny1 | 2010-03-25 10:44 | 日本とアメリカと
記事ランキング 画像一覧