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by seikiny1
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2010年 05月 08日 ( 1 )
杖引き
ウソをつける人。
マメで頭のいい人。
ぼくには向かない。
正直者というわけでもないけれど。
1回や2回くらいならそうそうボロも出ないだろう。
でも、一生つきあうと思うと気が重い。

そんなわけでペンネームという選択もあったけれど、
迷うことなく本名をとった。
ただ、ファーストネームの方は
「ほとんどの人が正しく読んでくれないだろう」
ということで、誠輝をセイキに。


死ぬまでに何度自分の名前を書くんだろう?
というのも、これを書きながら、
あらためて自分の名前を書くのが久しぶりであることに気づいたから。
ローマ字で書くことはあっても、
漢字で書く機会はほとんどない。
パスポートの更新をするときくらいかな。

最後に書いたのは……。
そうだ、スーツケースを送るときの送り状だ。
実家から成田への。

一番身近で、大切なテキストなんだからこからはもっと書くようにしよう。
好きな名前だからせめて一日一回。
とは思うもののどうしたらそうなるか?
朝起きて手帳に書くくらいしか思いつかない。
それにしても40年以上書いてるのに、
いまだに納得のいくように欠けたことのない自分の名前。


そんなわけで本名。
もう7年が経つというのに。

「いやー、おもしろい経歴をお持ちですね」
「大変じゃなかったですか」
「誰もができるワケじゃない貴重な経験ですよ」
「人生、そんなこともありますよ」
……
NYは狭いから嘘はつかない方がいい。

自己紹介のあとはほとんどがこんな風に会話が進んでゆく。
好奇と、感嘆と、時に揶揄がないまぜになった言葉たち。
毎度のこと反応に窮してしまい、
最近はアルカイック・スマイルをたたえるだけなのだけれど、
立場が逆転したとしたら。
事前に基礎知識がなかったら、
ぼくだって名前を聞いたあとの反応に困ってしまうだろう。
おあいこ。
もっとも、はなっから無視を決めこんでいる人もいまだにいるにはいる。

こんな言葉の背後にいくらかでも、
「大丈夫だぁ」感じとってしまうぼくはオメデタいのか。
それとも人々はやさしい気持ちを余分に持ちあわせているのか。


ちょっと長かったから寄り道ではあるかもしれない。
でも、回り道だったとは思わない。
その気持は日を追うに従って強固なものとなっていく。

Long and Winding Road
それはぼく自身のこころにも似て、
ぐにゃぐにゃに蛇行し、行きつ戻りつしながらの道かもしれないけど、
たった1本の道だと。
あの場所を通らなかったらここにたどり着くことはなかったと。
ここに通じているのはたった1本の道なんだと。
近道なんてないんだと。
で、ここが<なにか>であるかと問われると返答に困る。
それでもワン・アンド・オンリー。

その道をただ歩いてきただけ。
他の人が大学を卒業し、ちゃんと就職し……。
そんな道とまったく同じ道で。

でも、ぼくはここを通らなければあそこにはいけないわけで。
そんなふうに生まれ、そんなふうに生きている。

確信を持って言えるのは、
すべては一本道。

近道があったと思っても、
それも最初からそこにあった一本道。
回り道も近道も存在はしない。
歩いていさえいれば、いつかはどこかに着く。
あそこに着く。
歩いてさえいれば。


お散歩。


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by seikiny1 | 2010-05-08 08:28 | 思うこと
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