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by seikiny1
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2010年 04月 03日 ( 1 )
勝新太郎。映画館。都こんぶ。ハイネケン。ジンジャー・エール。
機内アナウンスを聞きながら浮かんてきたのは。

都こんぶ。
ボンタン飴。
兵六餅。


映画スタアの肖像画(写真じゃない)の並んだ2階劇場入口。
どうしたわけか、今でも憶えているのは、
陽に灼けて色あせた天然色。
勝新太郎のものだけ。

通りに面した窓口で入場券を買い2階へ上がるまで、
そこだけがボンヤリと浮かび上がる。
眠そうな顔をしたおじさんの前に置かれたガラスケース。
中で十分すぎる間隔をとって並んでいたのが、

都こんぶ。
ボンタン飴。
兵六餅。

それだけ。
飲み物はというと、瓶入りのコカコーラ、牛乳。
ほかに大人用に缶ビール。
どれも駄菓子屋の値段の倍以上もするのでもちろん買ったことはない。
兵六餅なんて駄菓子屋でも買ったことはなかったけれど……。
そういえばあの頃の映画館、
いつもスクリーンとの間に幾筋かの煙が揺れてた。
《禁煙》のサインは館内アクセント。


自宅近所にも桜の花がポツリ、ポツリ咲きはじめた。
公園の季節。
どうしてだろう?
たとえ昼間でも、屋外でリラックスすると無性にビールが飲みたくなってくる。

そんな時はハイネケン。
不思議なことに、公園や公共施設のカフェに置かれているのは圧倒的にハイネケン。
ハイネケン、それほど好きなビールではないけれど。
アメリカのインポート・ビールNo.1の地位はとっくにコロナのものなのだが。
なぜかハイネケン。
たとえ好きではなくても、ここはハイネケン。
カメレオンとなるために。
大衆という人ごみにまぎれるこむために。
カフェの周囲に散在するベンチに腰をおろし、カバンから取り出す緑の小瓶。
キーホルダーにつけた栓抜きを使って。
ビールに4倍もの金を払って飲むほどぼくは酔狂ではない。


近所の植物園で毎年行われるSakura Matsuri。
お花見気分の日系イベント。
この日だけは缶入りのサッポロビール。
もちろん自前の弁当を持って。
「不味そう!」という言葉しか浮かばない業者の弁当。
10ドル近く出す気は毛頭ないし、それどこらか金をもらっても食指が伸びない。
競争のない社会に発展というのはないのにね。

それにしても日系のイベントとなると必ず何処かから出てくる和太鼓。
天に向かい伸び、静止をするバチは何のため?
叩くためなのか。
見せるためなのか。
あの姿を見た途端に僕の気持ちはしぼんでしまう。


機内アナウンスは続ける。
「……アルコール類は有料となります。
ビールは7ドル。
カクテル類は8ドル……」
ジンジャー・エールをもらい自前のペットボトルの栓をひねった。





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by seikiny1 | 2010-04-03 11:46 | 日本とアメリカと
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