ニューヨーク、街と人、そして……
by seikiny1
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風がないている?
「あ、もうあかるくなってる」
 台所から水道を使う音で、半分だけ目が覚めた。
「お湯か……」
 お湯の出ているさまを想像しながら、水とお湯とではステンレス製の流しに当たる時に発する音が違っていることをはじめて知った。と、言うよりもはじめて認識をした、。寝ぼけ頭は、突拍子もないことを考えたりする。
 そういえば、流しにカップ焼きそばのお湯を捨てても「ボコンッ」というにぶく、異様な、はねかえり音を最近では聞かなくなっている。そんな音があったこと自体、長い間忘れていた。ステンレスの質が上がったのか、それとも厚みが増したのか。深夜の台所で酔った頭を揺らせながら何度も聞いたあの音は、僕を現実のもとへと引き戻してくれていたのに。消えてしまった音。今の僕が正気であるかどうかを確認できる音はなんだろう?

 風の音、水の音、火の音、光の音……。
 木枯らしに鳴る電線、体を打つ熱いシャワー、煮えたぎるスープ、夏の陽射しにに焼かれていく首筋……。
 僕たちは様々な音に包まれているけれど、その多くはそれ自体は音を持たない。なにか別のものと出会うことによって、はじめて音を聞かせてくれる。まるで人の感情のように。

 いろいろな音が生まれ、消える。
 そんなことを考えながら、また眠りへと引き戻されていった。
 もうすうクリスマス。



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by seikiny1 | 2007-12-22 14:30 | 日ごろのこと
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