ベンダー(屋台)で買うBagel+Coffeeの朝食は1ドルだった。One bill(紙幣)breakfast。コーヒー豆の値上がりのせいか,、少し前から1ドル25セントで売る店が増えはじめ、最近ではその値段で落ち着いたかにみえた。
先週のこと、Bagelをたのみ、25セント硬貨2枚を出したところ、
“One more quarter.”という声が返ってくる。また、25セント上げる店が出てきた。
昨日は別のベンダーで買ってみた。依然として50セントのまま。どのみち、ニューヨーカーの朝の定番が1ドル50セントで定着する日もそう遠くはない。
「拳銃をガソリン券100ドル分と交換」
警察にはたったの5時間で421丁の拳銃が集まったらしい。
クリーブランド市での話。
「拳銃不法所持者の有効な情報提供者(匿名可)に1000ドルの懸賞金」
これまで、約2500人を逮捕、約1500丁の拳銃を押収、懸賞金として約87万5000ドルが支払われてきたそうだ。
ニューヨーク市での話。
石油不足からガソリンの値段はガロン当たり3ドルを超えた。
先週会ったアパートの大家は渋い顔をしながら、
「今年の冬はやばいぜ……」とつぶやく。摂氏2度の朝、ラジエーターはカチリともいわない。
「あ、卵が」、「お、牛乳も」、「え、ビーフまで」
このところ値段の上昇にばらばらに、それでも頻繁に気づく。現状を考えればしかたないとも思う。ただ、この20年でこんな経験をしたことは一度もない。
次にくるのは?
ビールらしい。
原材料であるホップは3倍に、モルトは70パーセント価格が上昇しているそうだ。値上がりだけではなく圧倒的な品不足らしい。オーストラリアやヨーロッパの大干ばつに加え、アメリカでは折からのエタノールブームでホップやモルトからトウモロコシへと乗りかえる農家が急激に増えているらしい。
新聞のインタビューに「いやだけど、しょうがねーな。まぁ、好きなやつはいくら出しても飲むからな」、と答えていたバーの客がいたけれど、まぁ、それはそうだ。それでもやっぱりビールはいたいなー。
ニューヨークでの物価はスライス売りのピザを基準にするといい。20年前は1ドル。今は2ドル。忠実にその時の正当な物価を反映している。不思議なことに地下鉄の料金がいつもシンクロをしてあとを追う。「2ドル25セントのピザが目立ち始めてきたな」と思っていたら、どうやら地下鉄の方も値上げの準備中。
421人がそれぞれの理由でガソリン券を手にした。中には金銭的な理由のあった人もいただろう。
銃があふれた社会は嫌いだ。それでも、どんなに金に困っても僕は1000ドルのために親友を売ることができるだろうか?たとえばの話。
人間が金に弱く、コントロールされるのは今も昔も変わっちゃいない。
人間は支配することをどこかで望んでいる。
刀狩
廃刀令
武装解除
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