ニューヨーク、街と人、そして……
by seikiny1
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ヤンキースがきらい
「アメリカにいる理由はスポーツ観戦、ただそれだけです」
 僕の知り合いの中にすらこんな人がいるくらいだから、この国でスポーツに興味がない人間は確実にマイノリティーだろう。
 野球、バスケットボール、フットボール、ホッケー、サッカー、テニス……。
 プロスポーツというものにまったく興味がない。ただ、
「スポーツ?観ないよ。たいくつだもん」などと言おうものなら、質問や説教であとが面倒くさいからあまり言わないようにしている。ましてやアンチであることを言おうものなら。

 それでも、スポーツ観戦にまったく興味がないわけではなく、野球も大詰めをむかえようとしているこの時期は結構気になったりもしている。
「負けたかな?」
「負けちまわないかな」
 僕はニューヨーク・ヤンキースがきらいだ。
 札束で頬をたたき選手を集めてくる。紳士集団だと公言し、思い込んでいる。
 そういった理由がないでわけではないけれど、もっと奥深いところでその存在をきらっている。理由ではなく本能できらっている。かといって、他に好きな球団があるわけではなく、ただ、ヤンキースがきらいというだけ。
 これはヤンキース・スタジアムで「レッドソックスが好きだ!」と叫ぶことより危険だろう。この危険ということがが許せない。
 
 10年ほど前、年上の人にきかれたことがある。
「で、あんたはメッツとヤンキース、どっちなの?」
「えっ?どっちも。興味ないっすよ」
「あっ、そうなんだ。俺はメッツだねー」
「エー、なんでですか?ニューヨークの人は圧倒的にヤンキース派なのに」
(その頃は、長い間、不振続きだったヤンキースがやっと復活の兆しを見せ始めていた頃だった)
「うん。ヤンキースはね、やさしくないんだよ。特に、俺たちみたいな他所者にはね……」

 このごろになって、やっとその人の言わんとしていたことがわかってきたような気がする。

 アンチ。
 その感情は「死んでもあいつの世話にだけにはなりたくない」、そんなものに似ているのかもしれない。アンチというと、とかくひねくれもののように思われてしまうが、誰もがいくばくかのアンチを持っているはずだ。アンチという感情が削り取られる世の中は、考えてみただけで怖ろしい。牙を失った動物たちが群れているだけ。

 好き、嫌い。
 僕たちが動かされるものの中には〈嫌い〉という感情がばねになっていることの方が圧倒的に多い。〈嫌い〉というエネルギーを転化できるのが人間という動物の特徴でもある。
 
 肉食が嫌いでベジタリアンフードはおいしくなり、広まった。
 肥満する自分を許せなくてダイエットをする。
 自民党にはこりごりだから民主党を選びました。

 野菜が大好きだった人は少なかっただろう。 
 ダイエットの最初はやはりつらいものだろう。
 民主党がとりわけすぐれているとも思えない。

 ゆっくりと流れる大河に船を浮かべるのは気持ちいい。しかし、忘れないで欲しい、板子一枚下は地獄であるということを。飼いならされ、牙を抜かれたら噛み付くことすらできないことを。

 アンチで行こう。
 ヤンキースきらいの自己弁護です。
 夏の終わりに、Damn Yankees!


追記〉先日、イチローが激怒した。



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○<なにか>を感じられた方。
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by seikiny1 | 2007-09-09 04:57 | アメリカ
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