ニューヨーク、街と人、そして……
by seikiny1
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カップスープと真夏のしゃぶしゃぶ
 自然界の法則をやぶったエアコンの効いた部屋。外は20℃以上もあるのに長袖シャツの上からフリースを着込み、
「明日はマフラーでも持ってこようか」そんな事を考えながらコーヒーをすする。こんな不自然界の中では頭のほうもそれなりの切り返しをはじめる。
「コーヒーか……。カップスープはどうなんだろう?」
 きっと多くの会社ではコーヒーやお茶なんかは机で飲むこととができるだろう。でも、カップスープはどうなんだ?カップスープは飲み物なのか、それとも食事なのか?
 
「ほー」
 どうやらアメリカではラーメン、うどん、そばなど汁物の麺類のことをヌードルスープと呼ぶらしい。二十年ほど前、この国ではじめて就いた職で学んだこと。
 カップスープがOKならばカップ麺だっていいはずだ。いや、スープがいいのなら仕事をしながら机でラーメンを食ってもだいじょうぶかな。冷房の効きすぎた部屋に携帯コンロを持ち込んでしゃぶしゃぶなんぞを食べてみるとさぞおいしいだろう。できることならば、凍ったジョッキで生ビールといきたいところだけれど、いくら飲み物とはいえ会社でアルコールはよくないな……。
 穴を探し、へ理屈をこねれば就業中のひとりしゃぶしゃぶだって食べれないことはない。みんな穴を探してそこを通るのが大好きだから。そのうち、
「カップスープは飲み物と認めません」などと社則に書き加えなければならない時代が来るかもしれない。イヤ、これだけの会社があるのだから既に書いてある会社があっても不思議じゃない。この春、新入社員からの質問で「コーヒーはいいけどカップスープはいけません」。あたふたとしながら付け加えた教育担当社員が何人かいてもおかしくはない。
 穴がある。群がる人と埋めようとする人と。 
 そんな事を繰り返しながら僕達は完全になっていこうとする。しかし完全になることなんてできはしない。完全というものはないのだから。そこがおもしろく味があるのだけれど、ある世界ではそうもいかない。

「明記していないから」
「そんなこと言われなかったから」
「ウチの憲法には核がだめなんて書いてないからねー」
「あいつがやって何で俺がやっちゃいけないんだ!?」

 言い訳が飛び交い、誰もが自分を正当化しようとする。その穴には行く先がないのに「我先に」と、もぐりこもうとやっきになる。

 最初に誰が言ったかは知らないけれど<万物の長>なんていうのは思い上がりに過ぎない。もしも、もしも僕達が他の生物より優れている箇所があるとすれば、それは法(ルール)を持っていることではなく良識そして良心を持ち合わせている(た)事くらいだ。常識ではなくて。良識や良心があてにならないからこそ規制をし、その向こうに罰を置いておかなくてはならなくなってしまった。
ニュースなどで
「エー、もうそろそろ法の整備を急がなくてはなりませんね」
コメンテーターのそんなあほな言葉を聞くたびに鳥にでもなってしまいたくなる。

 自然界の法則は厳しい。
 夏は暑く、冬の寒さに倒れてしまうかもしれない。それでもがんじがらめにされるより自然に飲み込まれて死にたい。万物の長なんかには絶対なりたくないな、と思う今日この頃。それでも真夏日に凍ったジョッキで飲むビール、そしてしゃぶしゃぶは捨てがたい。
 人間はきっとこんな生き物なんだろう。

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○この記事を読まれて<なにか>を感じられた方。
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by seikiny1 | 2007-05-23 09:04 | 思うこと
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