ニューヨーク、街と人、そして……
by seikiny1
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冬の贈りもの
「雪あかり」とはよく言ったもので雪の降る夜は明るい。部屋の電気を消していても、薄いカーテン越しに外が薄ぼんやりと明るい。裏窓から眺める景色は白一色。地面に枯れた木の枝、そして幹にまだふくらみを持った雪がしっとりと腰をおろしている。
 まるで砂嵐のように降りしきる小粒の雪たち。向かいの家々の屋根からは強風に巻き上げられて、文字通り雪が舞い上がる。そんな雪の一粒、一粒の結晶があらゆる角度からのわずかな光すら余すことなく反射し、それをまた反射していく。乱反射がどこまでも、どこまでもつながっていく。白夜というのはこんな感じなのだろうか?まさに幻想的な世界が外では繰り広げられている。
 四つほど前の冬のこと。テントを出たらそこは誰もいない白い世界だった。どこまでも続く真っ白な雪。誰にも踏まれることなく、雪かきされることもなく、のびのびと降り積もる雪たち。いつもそこにあるはずの闇夜が消えてしまった驚き。銀世界、という言葉をはじめて体験した夜。そんな冬の夜のことを思い出していた。

 すべてを覆いつくすから美しいのか?
 それとも雪そのものが美しいのか?
 雪はあらゆる色を反射し、そして染まる。
 都会と自然の最高のハーモニーが奏でられる夜。その歌声はこだまを繰り返しながらいつまでも、いつまでも続いていく。さて明日はどんな新しい朝を迎えることが出来るのだろう?
 冬の贈りもの。



〓これは2006年2月12日未明の日記です。
その後も雪は降り続きニューヨークは記録的な大雪となりました。すべてを覆いつくした雪たちも、あるものは踏み固められ、またあるものはかかれ、そしてあるものは融けてしまい水溜りを作る。やはり雪はそこにまだ生命が見て取れる旬な時が一番きれいだ。命を失ってしまった都会の雪、それは自然と人間が作り出す涙なのかもしれない。
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by seikiny1 | 2006-02-14 08:39 | 日ごろのこと
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