ニューヨーク、街と人、そして……
by seikiny1
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空白
 僕は決して下手な字を書くほうではないと思う。書かねばならぬ時にはそれなりに書くことが出来る。しかしノートに書く時は、まるで脳ミソのからの出力について来れない鉛筆がもどかしいかのように字が踊っている。なぐり書きのようになってしまう。はっきり言えば悪筆だ。ただ、そこから何かが展開をしていくこともある。それは躊躇していたその一歩を踏み出した途端に自分の意思とは無関係に様々なことが起こる、冒険旅行にも似ている。
 僕と鉛筆の不思議な関係。

 僕はセコイ。だからノートはそれが文字であろうと、絵であろうととにかく何かでギッシリと埋められていなければ気が済まなかった。思いつくまま、鉛筆が動くままに任せてスピードで書き込む。ピリオド。それっきり。読み直すことはおろか、古いページを繰ってみることすらあまりなかった。それでもここ数年分のノートはとってある。それもセコイから、という理由からだけなのだろう。捨てる事ができない。これからも読み返すことは多分ないとだろう。それはデジカメで撮られた写真が入ったCDや、テレビ番組を撮ったビデオテープと同じで記録することだけで安心をしてしまっているのかもしれない。あとは山と積まれていくだけ。悪筆ゆえにそれが自分の書いたものであるにもかかわらず解読不可能な場合が多々ある、という言い訳も出来ないではないけれど。
 とにかく僕にとってのノートは単なる消耗品に過ぎなかった。

 ちょうど一週間ほど前から、<いかにスピードを保ちながら読みやすい文字を書くか>,ということを心がけている。ノートの方も初めての試みとして、左半分だけを使い、右半分はひとまず白紙のままで残しておく。左側のページも左端の三センチほど残しておき、簡潔なタイトルのようなものを書いている。右ページの空白には後で気付いたことを書き加えていくために。<読み返すもの>としての前提を持つノートに只今挑戦中だ。実際には右ページの方のが足りなくなってしまうこともままある。これまで使い捨てであった自分の考えを見直すことで、さて何が変わるのだろう?とても興味のあるところだ。
 空白。そこには無限の可能性がある。
 それはちょうど新しいノートに変えたからかもしれない。焼き鳥屋に入る十歩ほど手前でそんなことを思いつき実行をしている。こんな事に今更ながら気付いた。気長に自分という範囲で少しでも完成品に近いものを作るために。

 空白とスピード。このふたつは今僕の中では共に大切なものとなりつつある。空白は作ろうと思えばどれだけでも作ることが出来るだろう。だからこそ振り返ってみることもまた大切。スピードは注意を払いながら上げていく。このふたつをうまくバランスさせることが出来れば何かが変わるかもしれない。
 鉛筆以外のスピードはこのままで、自分の中にももっとたくさんの空白を作っていこうと思う。

 高校生が気付くようなことを今やっている。自分自身を消耗品として終わらせないために。
 ノートを細枠から太枠に変えた時、自分の中で何かが変わっていったように感じた。さて今回の手ごたえはどうだろう?
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by seikiny1 | 2005-04-21 12:45 | 日ごろのこと
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