ニューヨーク、街と人、そして……
by seikiny1
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おやくそく
 法律、しきたり、おきて、慣習、門限、飲み屋の閉店時間、レストランで「こちらのレモン汁だけで召し上がって下さい」などという奴、明文化されたものとそうでないもの、意識しているものとそうでないもの、様々な約束事に囲まれて生きている。

 大失敗をしてしまった。勘違いであったのだが、気付いてみれば約束を破ってしまっていた。気のゆるみ、不注意と言うほかはない。昨日は十日以上も待たされた約束をあちらから一方的に破られた。ただ一言の侘び文句もなく、ただ言い訳だけを送ってよこされただけ。その事にいささか憤慨していただけに、ほとほと自分が情けなくなってしまった。そこにどんな事情があったにせよ、約束を破られた者には<破られた>というその事実しか存在しない。どんなことが交通事故につながろうが、骨が折れたという事実が変わらないように。

 生きていく上での指針のひとつと言ってもいいほど忘れることの出来ない言葉がある。「言い訳をするな」。
 高校時代何かをやらかすたびに呼び出され、正座をさせられるのは担任の前でも、学年主任の前でも、生徒指導室でもなく決まって体育教官室だった。そこでのお説教の途中にM先生の口から漏れた言葉がこれだった。高二の夏休みに入る少し前のことだったと思う。とても厳しい人ではあったけれど、必要な時は身を挺して僕達を守ってくれた。それだけにこの言葉は重く、今でもで息づいている。あの日以来、自分のやったことに関しての言い訳はしない。理由の説明が必要な時にはそれを簡単にやるだけ。自分に非がある時は、ただあやまるだけ。物足りなさそうな顔をする人もたまにはいるけれど。
 そもそも、そういう状態に自分を追い込まなければすむ話なのだけれども、なかなかどうしてそうは行かない。これまでに何百回、何千回の「ゴメン」を言ってきたことか。気の遠くなるような話だ。

【約束】=くくりたばねること。
【くくる】=しばること。まとめること。束縛すること。
 と辞書にはある。個人を、社会をまとめていくには悲しいかな、ある程度縛ることが必要とされているのも事実だ。
 一時期、そんな事とはあまり関係のないコミュニティーで生活を送ったことがある。もちろんそこはアメリカ・ニューヨークであるのだから大まかな枠組みに縛られてはいたけれど。ただ、個人間には極めて基本的なおきてがあるのみ。お互いに対する尊重と理解でそこの空気は充ちていた。ただ、<人間>としての常識という不文律を破ってしまえばもう戻ることは出来ない。そこで大切なことは言葉や人種ではなく、人間であるということ。とても快適な時間だった。

 必ず守らなければ、従わなければならない約束事とそうでないものがあると思う。
 個人-個人、個人-集団(組織)、集団-集団。それがいかなる関係であろうとも、お互いが納得ずくで交わした約束事は守らなければならない。守る責任・義務がそこにはある。
 しかし、一方通行に押し付けられたものにその必要性があるとは思えない。そもそも、それが約束事といえるかどうかすら疑問だ。納得がいかなければ、議論をし、お互いが妥協をしながらも道を見つけていった上で約束をする。
 あとひとつ、約束事のうえにあぐらをかかない。「俺は水戸黄門だ」、といって土下座を強要する様な人間にはなりたくない。
 もし、再度徴兵令が布かれたらまずは拒否するだろう。イラクの自衛隊はいつ帰ってくるのだろう?ロシアには北方領土を還す気があるのだろうか?アメリカは沖縄をとうの昔に返還してくれている。しかし沖縄は元来日本の国土ではなく独立国であった。日本は沖縄<県>に対してあらゆる約束を果たして来ているのだろうか?アメリカはいつまで世界に約束事を押し付け続けるのだろう?言い訳などせずに、横田さんの遺骨を返すという約束を守って欲しい。
 頭を下げるのがいやなら約束は守ろうよ。

 自分の中にちゃんとした約束事を持つこと。

 そういったわけで、これを書き終えたら自分の中の毎日の約束事であるビールを買いに行くことにしよう。約束は守らなくてはいけないから。
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by seikiny1 | 2005-03-03 10:06 | 日ごろのこと
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