ニューヨーク、街と人、そして……
by seikiny1
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 昼の空、夜の空、青空、曇った空、高い空、低く垂れ込めた空、乾燥し今にもパキッと音をたてて割れてしまいそうな空、やわらかな雪の湿気を含んだ空、入道雲がもくもくと力強くそびえ立つ空、薄い青色に飛行機が線を描いていく空、雲に夜の光を反射させる都会の空、どこまでも続く海原とその境界すらわからない空。
 いろんな空がある。いつも空を見上げてきた。そしてこれからも。

 空は地球上であくせくと動き回る僕達を決してあざ笑うことなく、いつでもあたたかく見守っていてくれる。ため息をつきながら見上げる、都会の星のまばらな空ですら微笑みをかえしてくれる。そうやって一体いくつの歳月を経てきたのだろう?いくつの笑顔を、泣き顔を見てきたのだろう?
 時には笑い、泣き、怒る。様々な表情を見せてくれるがそのどれもがエネルギーを与えてくれる。赤道の下に住み暮らす者には厳しさと恵みの雨をくれ、地球のてっぺん近くに生きる者には太陽のありがたさを教え、砂漠にすら生を与えてくれる。そしてそれらを見捨てることなく、いつも見守っていてくれる。雨はいつの日かやみ、日照りはいつまでも続かない。どんな苦しみにも終わりがあり、その次には皆が笑いあえる日が来る事を約束してくれる。
 地球が動こうが、天が動こうがかまわない。空はいつもそこにある。

 これまでいくつの空を見てきたのだろう?
 工場の街で育った僕が見上げていた空にはいつも煙突から吐き出された煙があった。国鉄の鈍行で旅した時の様々な空、ニューヨークのビルの狭間から見える小さな空、どこまでも続く沖縄の空、路上に寝転がる時いつも向かい合っていた空。同じ空はひとつもなかった。
 漠然と歩きながら空を見上げて立ち止まってしまうことがある。今、自分が思い悩んでいることのなんと小さなことか。この星には想像を絶するほど苦しんでいる人達がいる事を空は教えてくれる。何の虚飾も、装飾もない素の自分に引き戻してくれる。決して二つとない表情を見せながら、それはたったひとつの空。その時々、ひとりひとりのオーダーメイド。楽しい時、悲しい時、苦しい時、感情の表現すら出来ない時にもそこにいてくれる。

 どこまでも、明日までも続く空。
 限りないエネルギーを惜しみなく授けてくれる。
 あいつも、こいつもこの同じ空の下で生きている。
 生きている。たった一つの空を見上げながら。
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by seikiny1 | 2005-02-11 10:40 | 思うこと
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