ニューヨーク、街と人、そして……
by seikiny1
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30
お願い
当サイト・メインコンテンツ内にある全ての著作権は筆者に帰属いたします。無断転載及び流用は固くお断りいたします(トラックバックに関しましてはこの限りではありません)。
以前の記事
カテゴリ
Almighty: 全能なる……
告白できない。
そんな気分になる時があります。
そんな場所が日本にはあります。

谷間でで弄ばれているように。
やっぱりゼロ円というのは罪だ。
5円でも取ってくれたら気楽なのに。
《居酒屋 革命》はやめて《居酒屋 幸ちゃん》にしようか。

食べるのはいい。いや、好きだ。
面倒くさいのが去り際だとか、駆け引きだとか。
日本では。

相手がそんなこを思っていないことはわかっている。
売り子さんは仕事に徹してるだけだし。
社長さんにしても太っ腹なところを見せとかないとアチコチ障りがある。

小さな半透明カップ入りの釜揚げうどんを渡してくれるのだって、
ライトバンであちこちへ立ち寄りながら、
ウーロン茶を自動販売機に補給していくのと気分的には変わらないはずだ。
日常として、仕事上の一景として通り過ぎていくだけ。
試食の客はお茶っ葉の何枚分ぐらいに相当するんだろう。

もっとも、そんなやり取りを楽しむ人だっているし、
「ゼンゼン関係ありません」なんて人は相当の数だろう。
「腹減った」それだけで行く人もいる。


それでも足を踏み入れなければならないときがある。
100%の客候補なのに、なぜかソワソワしている後ろ姿。
デパ地下の片隅にあるご贈答品売り場にて。

「さて、どれにしようか」
「なんだか嵩ばって荷物になりそうだな」
「煎餅が12枚か。人数分に2枚足りない」
「羊羹も美味そうだけど、切り分けるのがめんどくさいな」

店内をグルグルまわっていると、
小さなさつま揚げを差し出すオネーさんと何度か目があう。
「なんだこのおっちゃん物欲しそうな顔して……」
そんなこ吹き出しが見えるような気がしたり。
ウーロン茶、ウーロン茶……。わたしはウーロン茶。

もちろん義務感だけではなく、「届けたい」という思いもあり、予算がある。
行儀よく白い箱に並ぶ小袋たち、
ブックカバーにでも使いたくなるような包装紙。
思うところ、あの箱と包装紙にこそ本当の価値が宿っているのでは。
それでも買います。
でも、あと一周。
伝えたかった言葉をポケットに、あの子の家のまわりを歩いているように。

デパ地下歩きはどうも苦手。
かといって、もし日本でホームレスをしていたらどうだろう?
やっぱり食事に行っていたかな?
その辺はまた別世界。



日本で便利だと思うのはおみやげ文化。
需要があるので供給側にもぬかりはない。
儀礼だとか義理だとかが潤滑油になる国で、
心をカタチにするひとつの方法。
毎度、いろいろな場面で助けられる。

一方で困るのは日本へ帰るとき。
多くの人が口を揃えて言う。
「NYみやげは困ってしまう」
テロ煎餅、自由の女神饅頭、クラック最中、イーストリバー巨大うなぎパイ……。
もちろんない。
それは銘菓や名産がないからではなく、
そういう文化が薄いために需要がなく供給も生まれない。
「あの人のおみやげは激マズだった」
などと陰口を叩く人もそんなにはいない。

それでも義理と人情の世界に帰るわけだから、
手ぶらでは高い敷居。

昔は迷ったり、時間を費やすことはなかった。
すべての人に全能なる神、GODIVAのチョコレートを。
念のため、数個のスペアを用意して。
NY産でもないのに。
箱の大きさは愛の容量を代弁するわけじゃない。


そんなチョコを買うのでも精神的負担には結構なった。
今はおみやげを買うことが楽しい。
贈答品じゃなくておみやげを買って帰る。
カタチを持って飛行機に乗る。


にほんブログ村 海外生活ブログ ニューヨーク情報
[PR]
by seikiny1 | 2010-05-10 09:28 | 日本とアメリカと
<< ティフアニーで晩酌を I'm living ... >>
記事ランキング 画像一覧