ニューヨーク、街と人、そして……
by seikiny1
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ヘンクツオヤジの作り方
60/40。
最近では「ロク・ヨン」と呼ばれたりするらしい。
好きな洋服生地のひとつ。
名前の由来は綿60%、ナイロン40%で織られているから。
こんなネーミングをすることができるのは、
世界広しといえどもアメリカ人くらいしかいない。
もちろんアメリカ生まれの生地です。

元々はマウンテンパーカーなどアウトドア・グッズに使われていたが、
今では街着としていろんな場面で見かける。
強度があり、通気性にすぐれ、防水性も高い。
そんな高機能な生地だけど、
機能だけを考えればゴアテックスの方が断然上。
でも、ぼくはこの60/40という生地が大好きだ。

なぜゴアテックスではなく60/40なのか。
メーカーの事情ははわからないけれど、ぼくに関して言えば
機能に加えて美しい。
というよりも機能を突き詰めたら美しくなった。
(もちろん後づけの理由になるが)
そこにある。
そして、ゴアテックスという生地がありながらも、
かたくなにこの生地を使って製品を作り続けるメーカーも。
製品として成り立っていくこの国も。

見る角度によって「ヌメッ」とした硬い波を打つ光沢があり、
「ゾクッ」とくる。
シルクやカシミヤなんかよりもぼくは魅かれる。

Wallsというブランドの黒い60/40パーカー。
秋以来の長いつきあいも終わり、
やっとクローゼットにしまえそうだ。
昨年に続き、今年も長い間活躍してくれた。
ありがとう。
只今の気温23℃。
とりあえず水曜日まではこの路線が続きそう。


機能美というものに弱い。
機能しないものに美しさを感じない。
博物館のSLよりもくすんだ赤色をした現役電気機関車に、
コロリといってしまう。
特に身の回りのものに関しては厳しい。
機能を突きつめたところに美がある。
そんな哲学が石になってしまっている。
身の回りに鑑賞のためだけに存在するものはない。
根っこが貧乏なのか。
寂しい心の持ち主なのか。

機能美は数式の美しさと似たものがある。
文庫本一冊すら入れることのできないダウンジャケットは道具ですらない。
「カッコ悪い」という価値観の人もいるが、
結構ポケットにモノを入れて歩く。
だから一時期はやった、
Ralph Lauren  Poloのシャツは嫌いだった。
ペンがさせない。
タバコの入れ場所に困る。
ボタン・ダウンを着るのならやはりBrooks Brothersか。
Ralph Laurenの作り出す服は今でもカッコいいと思うが、
彼の罪は、
あのシャツを着るだけで男たちを「おしゃれになった気」にさせたこと。
この罪はチト重い。
男たちは胸もとの刺繍に自分のすべてを委ね、安心してしまった。

ちなみに当たり前の話ですが、
昔、昔の洋服にポケットはなかった。
不便だからつけた、物を入れるために。
そして、カッコ悪いから取ったり、物を入れなくなったり。
さすがにすべてのポケットをモコモコさせて歩いたりはしませんが。
歩きにくいから。
機能的ではない。

ちょっと軌道を修正。
こんなにガチ、もしくはガチガチになってしまったのは
育った時期もあるだろう。
Gパンと米軍放出衣料が入門編で、
感受性豊かな頃には<ヘビー・デューティー・ブーム>というのがあった。
登山服や、労働着がカッコいいというブーム。
もちろん機能的に悪いはずはない。
命や作業効率にかかわる道具なのだから。

環境や、その後自分が好んで選びとったモノたちが
こんな大人を作り上げ、
そんな環の中でグルグル回っている。
中身も、外側も。
人はきっとこの環のことを悪循環と呼ぶだろう。
最近の言葉では負のスパイラルか。

その反面、実用書とか啓蒙書などにまったく食指は動かず、
そんなセミナーなんかがあると口元をゆがめて笑っていたり。

姿とは<次>の<女>のことなのか。
<女>の<次>に大切なものなのか。
最初は全然違ったことを書くつもりだったのだけれど、
この辺まで書いてきて自分のヘンクツさに少し呆れます。
ついでにもう少し。

そういった次第で、
ぼくは和太鼓奏者の手が大嫌いです。
まっすぐに天を指し、静止したままの姿に一片の美も感じることができない。
「おい!誰も見てねーぞ、背中なんて!」
見えるのはナルシストの文字だけで。
昔見た、林英哲さんとはまったく別世界。
剣道の残心はわかるけれど、
いったいいつからあんな<美>の世界が展開し始めたんだろう。


今日、明日とBrooklyn Botanic GardenでSakura Matsuriというのが開催されます。
桜は観たいが和太鼓はね……。
知り合いがほかのパフォーマンスで出るから、
行くには行くと思うけれど。
今年はアメリカも桜が早く、
先週金曜の時点で散り始めてたからSakura Matsuriになるかどうか。
(植物園の会員なのでよく行くんです)




ちょうど一年前の今日もこんな天気だった。
台所の窓からはやわらかな陽が差し込み鳥の声が聞こえていた。
「ん……?……!」
Yahooのトピックスが変な文字を並べている。

忌野清志郎さんが去られてから1年。


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by seikiny1 | 2010-05-02 00:49 | 思うこと
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