ニューヨーク、街と人、そして……
by seikiny1
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絶滅危惧種
すこしずつ、すこしずつ。

しかし確実に増え、定着している。
電車の中で、公園でKindle(電子書籍リーダー)を手にする人びと。、
iPadはまだ街で見てないな。

数年中に日本でも普通の光景になっているだろう。
電気じかけのカラクリ板。
小田急線のつり革にぶら下がって週刊少年ジャンプを読む。
あのザラツいたページの感触や、匂いまで再現してくれたらいいのだけれど。
でも独特の厚味は無理だね。

ここのところ獲物が少なくなってきている。
網棚の週刊誌でわずかばかりの現金を手にするハンターたち。
彼らはどうなってしまうのだろう?
ここ数年NYのホームレスたちの間で定着しつつあるコース。
ブックオフ。
「んー、こいつかー。こいつはねー……」
しかめっ面の店主がもっともらしい態度で足元を見たりしない。
美品でありさえすればソコソコの値で引きとってくれる。
わかりやすい基準というものに国境はないんだな。
ブックオフNYの出現はホームレスにとって朗報だった。
しかし20年後はどうだろう?


不思議。
全米一の規模を誇り、
最盛期にはメジャーリーグ球団まで持っていた。
レンタルビデオ・チェーンBlockbuster Videoの閉店が相次いでいる。
一方、日本のTSUTAYAは元気だ。

レコード時代の象徴であったTower Recordの閉店から3年。
日本ではCD屋が元気であることを帰国時に実感する。
もちろんメーカーや、店舗の努力もあるのだろうが。
この辺りに日本人質の原点があるような気がする。


不安。
電子書籍の日本でのフォーマット。
横組みか?それとも縦組みか?
VHS対Beta。
ブルーレイの規格争いどころの話じゃない。
絶対に縦組みでいって欲しい。


さまざまな背景を持つ人々の暮らすNY。
数え切れない、数えたくもないほど多種の新聞が存在する。
それぞれの言葉で。
有料で。
無料で。
そんな中で縦組みをしているのは、
知る限り日本紙だけとなってしまった。
中国紙も、韓国紙もとうの昔に横組みに寝返った。

もっとも中国は一時期「すべてをローマ字に!」
毛沢東がそんな運動を展開した国。
韓国にしろ漢字廃止を断行した国。
同じアジアでもこの辺の背景が日本とはまったく違う。

科学的なことには暗いのだけれど、
上から下へと繰り返す目の動き。
これは間違いなく横方向の動きとは別な影響を脳に与えるはず。
少なくとも、
「NOと言わない日本人」
根源に縦読みが深く関わっているのは間違いない。

本を読みながら。
気づいてみると若干だが首が縦方向に動いている。
一生で何億回うなずいているんだろう。
この体の動きが「Yes」に何らかの影響を与えているはず。
脳は体からも学習するのだから。
一方、欧米人は横方向。
すなわち「No」。
地球の上のすべてが「No」。
いやだね、そんなの。

もちろん悪い点だってある。
おいしい酒だけを飲み続けることはできない。
たまには泥水を飲んで清水のありがたさを知る。
いくらコンピューター・モニターで横組みに慣れていても、
解像度や光のせいだけではなく、快適ではない。
ぼく自身のことになるが、
モニター上の長文を読む際には必ず縦に組みなおす。


NY日系社会のフリーペーパー・バブルも終わろうとしている。

4年前、『日刊●ン』というロス、ハワイを拠点とする日刊紙が進出。
1年余りで撤退。
理由は収支、すなわち広告が取れなかったということだろうが、
タイミングや質ではないところに遠因があった。
この新聞、日本語を横組みで発行していた。
かたくなに。
どうしたわけか。

まったく読む気がかきたてられない。
手に取ろうとすら。
無料にも関わらず部数がまったくはけなかった原因はそれに尽きる。
読みたくないから。
読まれなければ広告効果もなく、広告を出す人もいないだろう。


横組みされた日本活字。
我々は本能的に拒否反応を示すのではないかな。
コンピューターの場合は
「しかたない」
とあきらめた。


欧米。横文字に日本人は弱い。
今でも政治家をはじめ多くの人が、
ワケの分からぬ外国語を交えご満悦の顔をさらす。
ご当人、その意味を理解しているのかどうか、
ぼくは知らない。

もちろんぼくも横文字に憧れ、
その結果としてこの国にいる。
小学校低学年、
国語や社会の帳面を横書きに使い先生に怒られもした。
われわれは常に、かっこよくありたい。
大多数の人が。


文明はたしかに便利で、
時代の先っぽにいるとかっこうのいいものだが、
文化を捨てでまで尻尾を振るほどのものだろうか?

出だしの時期、ハードがソフトを引っ張っていく。
そして、お定まりのコースのようにいつか立場は逆転をする。
アマゾンさん。
アップルさん。
日本向けの電子書籍リーダーは縦組みでお願いします、是非。


もちろん日本人のことは日本人が一番知っている。
両津勘吉巡査長には横書きでしゃべらせない。


ちなみに「手で書く」という一事に関しては、
ぼくの場合90%以上が横。
日本に住む方と感覚がずれているのはこんなところにも起因がある。
それでも大したことじゃない。
ビール瓶の傾け方、泡の立て方の違いと同じ程度だから。
麦とホップは作り手だから、
大切なのは工程と保存方法。




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by seikiny1 | 2010-04-23 08:58 | 日本とアメリカと
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