ニューヨーク、街と人、そして……
by seikiny1
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ササヤく
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……

みんなトライアングルが好き。
点2つは線に過ぎず、
3つになってはじめて面になる。
そこに線では味わえない安心を見出すのか。
それとも遠い文明発祥の地に想いを馳せるのか。

このごろ新たなトライアングルがひとつ。
チャイナタウン・トライアングル。
Canal St.-Centre St.-Walker St.の3辺に囲まれたデルタ。


日本での実感は、
国民的バッグであったルィ・ヴィトンの減少。
あそこでも、ここでもという風ではなくなっていた。
それでも数百万もする限定商品を買う社長夫人はいるらしいが。


チャイナタウン・トライアングル。
偽物ブランドバッグの王国。
度重なる摘発で店頭からはほとんど消えてしまった。
2003年以来の没収は総額50億円を越すらしい。
それでも消えない。


「あいつらには本当にやられてばっかりだよ」
10年ほど前、飲み屋の常連Jの声が響く。
バッグではないけれど彼は某有名若者ブランドの社長。
「でもな……」
オクターブ落ちたで続ける。
「正直な話、うちの商品より奴らの方がいいデキなんだ」


歩道を埋める人で真っ直ぐに歩くことのできないチャイナタウン。
ササヤく男がいる。


「リーバイスのセカンド(Gジャン)あるよ」
20年前、NYのビンテージ・ショップにて。
どこの店へ行っても同じようなササヤきが聞こえてくる。
カビとホコリの匂いに混じって。


売りたいものがある。
店頭に出したくない、並べられないものがある。
そんな時に人はササヤく。
求める者は救われる。
探している者はサインなんてぶら下げてはいなくても、
アチラから手を差し伸べてくれる。
本人は気づいていなくても、
Somebody's watching you.


(ブランド物バッグ探してんの?)
通りすがりの白人女性に声を掛けるアジア女性。
カーブのある背中に10年前、20年前のひとコマを思い出す。

中華街の"Bag Whisperer"たち。




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by seikiny1 | 2010-04-12 09:20 | 日本とアメリカと
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