ニューヨーク、街と人、そして……
by seikiny1
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狼の皮をかぶった羊
「あ、落としましたよ」
吸いがらをポイする人。
空き缶を人ん家の前に置き去りにする人を見かけると、
必ず追いかけて肩をたたき渡してあげる人がいた。
「近頃は自然に還るものはヨシとしました」
以前ではアクセルを踏み込んで追いかけていたのに、
みかんの皮を窓から放り投げた車を見ながらニコニコしている。
年齢や経験というのは面白い。

かつての彼は羊の皮をかぶった狼だったが、
今は日向ぼっこをしているドーベルマンの横顔をしている。

羊の顔をかぶった狼。
出処はイソップ物語とずっと思っていたのだけれど、
古くはは新約聖書:マタイ伝に出てくるとのこと。
ぼくにとってはニッサン・スカイライン・GT-R(箱スカ)。


2日続いた真夏日もひと息。
今日のNYは平年並みといったところ。
それにしても気候がおかしいのか、
自分の軸がずれすぎたのか。
最近、平年並み、などの平均言葉を聞いてもピンとこない。
なんだかあいまいで、だまされているような気がして。
やっぱり性格の方がなじれてるみたいだ。

ドアを開けたときに感じたのは、
春ではなく秋の初日だった。
油断をしていた身体がヒンヤリ引き締まっていくのを感じる。
それでもチェリーの花は真っ白な花を咲かせ、
フードをかぶった二人の子どもが、
父親の周りをグルグルまわりながら通り過ぎてゆく。
気づいたらポケットの中に手を突っ込んでいた。
手袋はタンスの中に眠る。

マフラーを巻く人。
ダウンの人。
厚手のウールコートに身を埋める人。
Tシャツの人。
電車の中も期待と現実の格好の人々。
それでも2日前より冷えたとはいえ春日和。
ほぼ満員に近い。

日本では見られない風景。
自転車が3台。
1台は中華料理屋のデリバリーの人なんだろうか、
チャイナタウンにあるGrand Stで降りていった。


"Excuse me."
背後からきた影が人の間を縫うようにして移動していく。
先程までぼくの斜め後ろに座っていた女の子だった。
18歳ほどの彼女は全身黒ずくめ。
革ジャン、細身のコーデュロイ・パンツ。
黒革のサンダルとバッグには鋲が打たれ、
レイバンの黒いウェイファラーをかけている。
そこだけ茶色の、アミダにかぶった帽子。
デビュー当時のマドンナを思わせる風貌だった。

「???」
振り向いてみると、
先程まで彼女が座っていた席にはベビーカーに座る男の子に話しかけている父親がいる。


日本の街はきれいです。
いくらNYの街が以前より綺麗になったとはいえ、
まったく比較の対象にすらなりません。
もしろん清掃をする人の頑張りもあるでしょう。
それでも、
どうみても悪そうに見えるアンちゃんが、
「スッ」と仲間の輪から抜けてゴミ箱にペットボトルを放ったり。
住宅街にある自販機前。
黒塗りの車から降りてきた男性。
どうみてもその筋の方の格好をなさっています。
何も買うわけではなく、
手に持った空き缶3個ほどをゴミ箱に入れると運転席に乗り込む。

街には一時期ほどゴミ箱が見られないのに。
(以前よりは住みにくくなったかな?)
とは思うものの、日本人は基本的に几帳面と真面目さから抜けきれないのかな、
とも思う。
街には狼が増えた。
それでも大部分は狼の皮を被った羊ではないのか、と。
それは決して悪いことばかりではない。


以前は羊の皮をかぶることに憧れていました。
ぼくはそんな柄ではないし、
基本的に羊的部分が強いと思う。
たとえかぶってもそんな皮は窮屈着心地が悪い。
居心地のよい生き方をしよう、と。

でも、日本人のよくないところは自分の《楽》に甘えるところ。
ぼくも含めて。





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by seikiny1 | 2010-04-11 08:56 | 日本とアメリカと
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