ニューヨーク、街と人、そして……
by seikiny1
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I'm No Angel
「おはようございます」

また脇を自転車で駆け抜けてゆく。
「おはようございます」

これまで何回帰国したか憶えていない。
それでも、見知らぬ人から挨拶を受けたのは初めてだった。
しかも、1分とあけずに2度。


Gregg Allmanの歌に"I'm No Angel"というのがあるけれど、
ぼくはかつて天使だった。
たぶん。
少なくとも母にとっては。
そう願いたい。


故郷、大牟田を出発する朝、
散歩の途中に見上げていたのは小さな教会。
40年以上も経てばあらゆるものが小さく見える。
時間のマジックにかけられていたのはあの頃か、
それとも今か。
そんな時に投げられたふたつの挨拶。
教会の傍らには小さな建物。
ぼくが通っていた天使という名の幼稚園。
自転車で駆け抜けていったふたりは保母さんなんだろう。
ぼくは幸せなガキだったのかもしれない。


日本で戸惑う。
歩きながら人と目が合ってしまった時に。
すれ違う人に挨拶を送るぼくに
「あんた、不審人物に思われるけんやめて」
袖を引く母。
5年前、久しぶりに帰国した時のこと。
アメリカでは微笑みと"Hi."という言葉だけですんでしまうものが。

日本はむずかしい。


教会を見上げながら浮かんでいたのはある夕方の風景。
幼稚園時代、一番思い出深い行事だった。
1年のうちでその日だけは日暮れ前に幼稚園へ再度足を運ぶ。
教会周りの藪の中、思い思いにペイントされたイースター・エッグを探しに。


永年忘れていたイースターという日。
再び身近に感じたのは14年前のこと。
祝祭日ではないけれどこの国の人にとってはやはり重要な一日。
昨夕のスーパーでは"Have a haapy hpliday."`の声に送り出され、
今日、日曜日は灰色のシャッターが下ろされていた。
重い袋を背負って行ったのにコイン・ランドリーは休み。
異文化から飛び込んだぼくにアメリカの祝祭日はどこか縁遠い。
それでも、イースターだけは少し違う。
街に春の気配が漂いはじめた頃、
イースターがやってきた数日後にぼくは年をとる。

イースター以外の祝祭日。
今でもそれほど感じることはできない。
祝祭日というより休日といった感じか。
その特別な日を祝うのではなく、休日であることを喜ぶ。
いいのかなぁ……。
ま、異人だから素直に休みを享受するだけにしておこう。


日本でも祝祭日を押したり、引っ張ってみたり。、
最近では知らない日に知らない休みがあったりする。
次は地方によって日程をシフトするとか、しないとか。


ガキなんて関係ない?
憲法なんてワシゃよう知らん。
みどり?
昭和?

今でも祭日に日の丸を上げる家庭はあるんだろうか?
そんなに簡単にあっちこっちへ動かせるものならば、
取ってつけたような祭日の名前はやめてしまい、
番号でも打って開き直っちゃえばいいのに。
<春一号>とか<金3号>とか。
<みかん>とか<急須>とか。

しかし、思うのは。
異国にいて、
クリスマスが血肉となっているものであったら、
New Year's Dayが正月だったら。
路上での冬を6つも越すことができたかどうか。


アメリカでの異体験。
1年中、至る所に星条旗が掲げられている。




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by seikiny1 | 2010-04-05 09:46 | 日本とアメリカと
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