ニューヨーク、街と人、そして……
by seikiny1
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「Vか……」
West 4th St.駅上りホーム。
だんだん大きくなってくるオレンジ色のサインを見つめながら。
「あ、だからVラインを使うのかな」

クリスマス明けの12月27日まで。
日曜日だけですが、1930年代の地下鉄車両が走っています。
Vラインの上を。
Vintage Trainが。
そんなダジャレみたいなことを考えていました。
もしかしたら、当たっているかもしれませんが。
まぁ、Vラインだと路線の長さが短いので管理がしやすい。
そういったところでしょうね。

初めてNYの地下鉄に乗ったときに感じたこは。
「殺風景だなー」
と、いうことでした。

もちろん当時の車体は派手なグラフィティーに埋め込まれてはいたのですが。
地下鉄に乗って目が行くのは車内です。
あたりまえのことですが。

プラスチック製の椅子。
網棚もなく、吊り革もありません。
ビリビリと音割れのする車内アナウンス、「聞きとろう」という気も起こりません。
移動する箱。
それが当時の地下鉄のイメージでした。

「どうしてあんな便利なものが?」
ずっと不思議でなりませんでした。
混み合う電車の中、背の低い女性は背伸びでもするようにしています。
揺れる電車に翻弄されぬよう、高いところを走る金属製パイプを握り締めています。

つい先日のこと、謎の一部が融けました。
「あった」
1970年代に撮られた映画のスチール写真を見ていた時のこと。
白黒写真に収められた当時の車内風景。
金属製ですが、シッカリと吊り革がぶら下がっていました。

さて、どうして吊り革は消えてしまったのか?
「なにか事故があって全撤去になった」
「背の高い人の方が多いからじゃまでしょうがない」
「取り外して地金屋に売る者が後を絶たなかった」

少し前の日本で跋扈した金属ドロ。
こんな方が昔のNYには結構いたもんです。
末はアパートのドアノブ、番号札(銅製)まで持っていってしまうんですから。
もちろん今でも、街のクズ鉄集めを生業とする人もいます、合法的に。
ずいぶんと平和になりました。

Vトレインに揺られながら、駅の入口で配られていた地元無料誌を広げてみると。

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《マイ箸》、《マイ・バッグ》、《マイ・カップ》、《マイ・ボトル》……。
とかくマイがブームの世の中です。
それでも、こんなものを、《マイ・吊り革》なんてものを考えつくのは世界広しといえども、この国の人達くらいでしょう。
アメリカ人のこんなところ、大好きです。

「今年こそはVintage Trainに乗ろう」
手垢にまみれた吊り革を握りしめてきます。
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by seikiny1 | 2009-12-26 01:28 | アメリカ
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