ニューヨーク、街と人、そして……
by seikiny1
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ふたつのおみやげ
「!?……?」
 声に顔を上げてみるとこんな表情を浮かべた男性が立っていた。ここは飲み屋のカウンター。
「『似合うんじゃないかなー』って思って。1ドルっすよ、1ドル」
 さっきドアから入ってきた男が飲み屋の従業員におみやげを持ってきていた。もちろん、この二人がどんな関係であるかはぼくの知るところではない。
「1ドルっすよ、1ドル……」
 てれくさいのか、男はさかんに値段のことを強調する。そうしているうちにカウンター内に立つ男の表情も呆然から喜びへ変化をはじめていった。

 おみやげには二つのタイプがある。
「さて○×さんには何を買っていこうか?甘いものが好きだったな。でも、こんなのはぜんぜん珍しくないだろうし……」
 最初からおみやげを贈る対象が存在をしている場合。
「あ、これ○×さん空きそうだな」
 物の存在から人が呼び起こされていく場合。

 おみやげとは物、物そのものではなくそこに自分を込める。込められた贈り手の気持ちをひもとくもの。遅まきながら、この頃そんなことがわかってきたように思う。いや、最初は感じたのだった。感じてから思うようになった。
 そのおみやげが、聞いたこともないような国の汚れたコインであっても今なら宝物にできる。

「これまで、物を見て人に結びつけ、贈ったことが何度あるだろう?」

 ほんの短いやり取りだったが残り少なくなったビールをおいしくいただくことができました。
 ありがとう。
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by seikiny1 | 2009-09-25 02:46 | 日ごろのこと
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