ニューヨーク、街と人、そして……
by seikiny1
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30
お願い
当サイト・メインコンテンツ内にある全ての著作権は筆者に帰属いたします。無断転載及び流用は固くお断りいたします(トラックバックに関しましてはこの限りではありません)。
以前の記事
カテゴリ
朝露
 白いランニングシャツに半ズボン。夏の制服のようなものだった。長ズボンに憧れだしたのはいつ頃だろう、そして再び半ズボンをはくようになったのは。

 それにしても、あれが登校日の翌朝だったなんて。毎年、登校日にはちゃんと出ていたはずなのに、そのことと翌朝がまったく結びついていない。8月6日の午過ぎの帰宅時にオートリセットされるような回路に頭の中がなっていたかのように、まるで別の出来事としてしか記憶されていない。

 ラジオ体操から帰ってきて麦茶を飲むと、またすぐに靴を履き庭へ出る。木戸を開けて裏の空き地へ足を延ばすこともあった。たしかいつも姉が傍にいたはず。従姉たちが一緒の時もあった。片手に持ったお椀に、草々の葉の上で今にもはじけそうな、転がり落ちそうな朝露を集める。ある程度の量になったら家へ帰り、その水ですった墨で願い事を短冊に書く。
 いったいいつまでやっていたのだろう?
 8月に七夕を祝うのは僕の家だけだったのか、それともあの地方では概してそうだったのか。町の風景を思い出してみると、アーケードのあちこちに大きな七夕飾りがうっすらと浮かんで見えるのだけれど。

 短冊は季節になると文房具屋の目立つところに置かれていた。父か母が細長く切ってくれた和紙でこよりを作る。色紙を折り、切り。星、天の川、ちょうちん。つなぎ合わせたワッカを紐のようにかけまわす。そしてメインイベントはなんと言っても短冊へ書く願い事。あの頃はなにを願っていたのだろう?今ならばなにを書くのだろう?
 願い事はかなったのかな?

 七夕は手作りの行事だった。それだからか、クリスマスよりはずっと身近な存在で、夏休みの中ではお盆と並ぶ大イベントだった。
 いつから〔クリスマス>七夕〕となったのか。「かなえられるかどうかわからない願いよりも、確実にもらうことのできるプレゼント」という子供なりの打算がどこかでhaあらいてもいたのだろう。クリスマスを忘れることはないけれど、最近では七夕、特に8月のもの、がいつの間にやら過ぎてしまっていることがある。自分にはやはりこっちの方がしっくりくると感じているにもかかわらず。

 今朝、出かける際に草々の葉を触りながら歩いてみた。どれひとつとして水玉をたたえているものはない。
 
 今晩はせめて星空を見上げて願い事でもしよう。
 さて、なにをお願いしようか……。

 
[PR]
by seikiny1 | 2009-08-07 23:08 | 日ごろのこと
<< 変化 登校日 >>
記事ランキング 画像一覧