見出しが目に入った次の瞬間には本能でクリックしていました。
約1週間前のこと。
導かれた先には。
30数年前のプレスリーを思わせるジョニーの姿。
長きに渡って療養生活を送っていたので、一部では<死亡説>が流れていたらしいです。
「無事に復帰コンサートを終えた」というニュースで写真はそのときのもの。
それにしても黒いジャンプスーツがやけに似合っていた。
もみ上げの長さといい、太り加減といい「あの」当時のプレスリーを思い出したのは僕だけでしょうか?
映画館の画面からステージへ還ってきたプレスリーは不死鳥(フェニックス)と呼ばれ、それをあしらったジャンプスーツを着用していたこともあったのでジョニーもその伝説にあやかったのでしょうか。
そういえばNBCテレビの特番で放映された(もちろん生では観ていません)復帰コンサートで着ていたのが黒革のジャンプスーツであったように記憶しています。
「ブログ更新してください」
先週末にお会いした人からお叱りをいただきました。
叱ってくれる人がいる。それは実にありがたいことです。
「もっと知りたいと思っている人もいるんですから、面倒でもできるだけ更新していって下さいね」
申し訳ないですが、それを聞きながら考えていたのはあの頃の家族のこと。
消息が途絶えてしまうと、人によっては<死亡説>が囁かれはじめます。
終生筆不精、電話嫌いで終わりそうな僕ですら、消息がどこからもまったく入らなかったあの頃にはどこかで死亡説が囁かれていたかもしれません。特に異国の地では。
その方とお別れして、ビールを少し飲み地下鉄駅への階段を下りようとすると、いきなり目の前の看板がきらめきだした気がしました。
チカチカする光の輪の中には「境セイキ死亡説」。
ホームではギターを抱えた男が哀しいメロディーを奏でています。
帰宅後シャワーに飛び込み真っ先にしたことは電話。
日本へ。
日本時間のその日は母がこの世に生を受けた日だったんです。
渡米後23年。
3回目の電話。
2回目は3週間前。
1回目は7年前、まだ寒風の吹く頃。
最近はこんな感じです。
ブログの更新、いつまで続くことやら……。
堪え性のないところは誰に似たのでしょう。
きっとどちらもがそっぽを向き「アッチ」と指差すことでしょう。
叱ってくれた初対面の人、ありがとう。