ニューヨーク、街と人、そして……
by seikiny1
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公衆電話
成田空港の税関を抜けて最初に買ったもの、それはテレフォンカード。帰国後の最初のスケジュールが翌朝早くに迫っていたのでまず相手と連絡をとらなければならない。約一ヵ月の滞在中には電話をかけることも結構あるだろうし、まず必要である。夏目漱石が自動販売機の中に消えて、飛行機の写真がついた一昔前の絵葉書の図柄のようなカードが出てきた。
 やはり、外出先で電話をかけなければいけない機会がかなりあったので、一応これは正しい選択だったと思う。しかし、そのうちとんでもないことに気付く。「公衆電話が無い!」のだ。駅、デパート、ホテルそして人通りの多い繁華街の<どこか>へ行けばそれを見つけることができるのだが、必要なその時に周りを見ても見つけ出せたことはなかった。携帯電話の爆発的な普及のせいか、街角から公衆電話の姿が消えつつある。旅行者にとっては不便極まりない現状だ。もちろん、使い捨ての携帯電話を買うという選択もあるのだが、僕の場合は「ズズッ」、と思いとどまった。
 テレフォンカードの最低値段が1000円。これは僕にとって非常に大きな出費で、そのうえ話している最中に残り度数を示すカウンターの数字が見る見る減っていってしまう。電話をするときなぜか僕の眼はそこを見てしまい、その眼はとても哀しいものだったに違いない。ただ、「あぁ、日本だ」、と思ったのは、全ての公衆電話が使用可能な状態で電話帳が備え付けてあったこと。
 ここニューヨークでは、それが使用可能か否かであることにこだわらなければ公衆電話は街のあちこちにある。少なくとも徒歩一分以内の距離に見つけ出すことができるだろう。そしてまずテレフォンカード(ここではコーリングカードと呼ぶ)はほとんど必要ではない。会社にもよるが、25セント硬貨一枚があれば市内だと四分は話せる。最初に50セント入れておけば時間無制限一本勝負ができる。カードは五ドルから販売されており、それを使えば通話料はまだまだ安くなるのだけれど面倒くさいから僕は使わない。ただ、ここで問題が一つ。街にある公衆電話の数割は使用不可能、壊れているということだ。街角貯金箱。ニューヨークに来られたことのある方は結構貯金をしたことがあるのではないだろうか。高くても最高のサービス。一方、安いよ、だけど何とかしようとすればなるサービス。どちらに価値を見いだすかは意見の分かれることだろう。
 まぁ、僕にとってニューヨークが快適なのは「電話をかけなければいけない用事」がほとんど無い、ということ。
 さて、これからNTTはどこへ行くのか?
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by seikiny1 | 2004-11-21 21:14 | 日本とアメリカと
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