ニューヨーク、街と人、そして……
by seikiny1
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パンダはやめました
「来世はパンダに……」と思っていましたが、つい最近その願いをあきらめました。友人に、
「え、どうして?」ときかれたこともあり、この場を借りて少し説明をさせていただきます。
 
 これまでは他からの転載をやったことはないのですが、今回に限り参考として過去の文章をペーストします。


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辞退

 記憶に残っている一番古い答えは「お茶の水博士」
「おおきくなったらなんになる?」ときかれた時のこと。「総理大臣」と答える友達
はあの当時もいなかった。

 理屈ではわかっているのだけれど、どうしても鉢植えに肥料をやることができない。
なにかいけないことをするような気がして。あげるものといえば米のとぎ汁程度だ。

 小学生のとき、上野動物園にパンダがやって来た。九州からではそう簡単に見に行
けるわけもなく、それでも行きたくて、行きたくて。テレビや新聞にパンダが出るた
びに食い入るように見いっていた。しばらくしてあきらめはしたけれど、今度は「パ
ンダになりたい」と心底思うようになり、その気持ちはつい最近まで続いていた。
 初めて上野公園のパンダに会うことができたのは4年前のこと、先ごろ亡くなった
リンリンだった。ゴロゴロ、グテーッ、モグモグしているところが最高で、なんだか
自分を見ているようで。
 あれは雨の降る日だった。吉本新喜劇のことが気になりソワソワしていたのを憶え
ているから、たぶん土曜日の4時限目だったと思う。理科の時間に受けた衝撃はこれ
までの五指にはいる。水と太陽の光だけで植物は生きていくことができる。そのうえ
二酸化炭素を吸い、酸素を吐き出す。ただ、日向ぼっこをしているだけで。植物はな
んと素晴らしいのだろう。光合成という言葉が深く貼りついた瞬間だった。
 今でも植物になりたいと思っている。特にこの季節、野生の植物を目にするたびに
その思いは強くなるばかり。土が大切であることも今では知っている。

「今の子供たちはどうだろう?」気になり調べてみると、男の子がスポーツ選手、女
の子がパティシェ。悪い時代と言われ、悪いニュースばかりが注目されるだけにこん
な話を聞くとホッとしてしまう。大きくなった僕がなにになったかという答えには窮
してしまうけれど、パンダでも花でもないことだけはたしかだ。

 宗教に関する知識はあまりない。それでもリ・インカネーション(輪廻)はどこか
信じているところがある。「前世は植物ではないのか」と。「来世は植物ではないか
」と。パンダという生活がいかに過酷で大変なものかを最近知り、こちらの方は申し
訳ないけれど来世では辞退させていただこうと思う。これからは植物だって大変な時
代になっていくのだろうけれど……。
(「踊るで、しかし」2008年5月号)

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 昨年、上野動物園のリンリンが死んだ際、ニュースで「レンタル」という言葉を目にしました。
「え!?」
 少し調べてみると、年間レンタル料がペアで約1億円とのこと。レンタル料を支払うことが出来ず、<友好の証>であるパンダを中国に返納せざるをえない国もあるそうです。片方の親が中国籍である場合、子供はすべて中国籍となること。すなわち、子供もレンタルとなり料金の支払い義務が生じる。絶滅危惧種であるので、繁殖のために世界中を飛び回ることもままあるらしい……。
 
 友好の証といえば聞こえはいい。いくらみんなに愛されても、本人(熊猫)に自覚がなくても政治の道具として一生を終えるのはいやだ。生きているだけで1億円という値段をつけられるのも、なんだかしゃくにさわるし、もし行かねばならないのならタダで行きたい。どうせ飯つき、家つきなんだから。そのほうがゴロゴロ、グダグダするのにも気を使わずに済む。
 
 見ている限りでは、ゴロゴロ、ムシャムシャと実にお気楽そうに見えるけれど、実はパンダとして生きるのは心身ともにとても大変なことのようです。僕にはとてもそのお役目を勤め上げることはできないでしょう。そのうち絶対に頭から黒ペンキをかぶり、ただの熊に変装をして脱走を企てるに違いありません。
 そういったわけで、パンダは「いいなー」、「かわいいなー」とニコニコ見るだけにとどめおきます。「来世は……」という夢は捨てました。

 子供の頃、グリーンガムを噛んで日向ぼっこをすると光合成が出来ると信じていたのは僕だけでしょうか?
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by seikiny1 | 2009-02-26 09:06 | 思うこと
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